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手洗い後の脱水でもびちょびちょなのはなぜ?水気を取るやさしいコツ

暮らし

手洗いした衣類を脱水したはずなのに、持ち上げるとぽたぽたと水が落ちてきて、「あれ、まだこんなにびちょびちょなの?」とがっかりしたことはありませんか。

お気に入りのニットやブラウスを大切に手洗いしたのに、水気が取れないまま干すと乾くまでに時間がかかり、においや型崩れも気になってしまいますよね。

実は、手洗い後の脱水でびちょびちょが残るのは、力が足りないからではなく、生地の厚い部分や布が重なった部分に水分がたまりやすいことが大きな理由です。

この記事では、洗濯表示に合わせた脱水方法の選び方から、洗濯機を使うときのコツ、乾いたタオルで包んで水分を吸い取るやさしい方法まで、生地を傷めずに水気を取る手順を順番にお伝えします。

ニットや薄手の衣類ごとの手つきの違いや、脱水後に早く乾かすための干し方、洗濯機がない旅行先での工夫にも触れていますので、「手洗いしたあとの脱水がうまくいかない」と感じている方は、ぜひ最後までゆっくり読んでみてくださいね。

この記事でわかること

  • 手洗い後の脱水でもびちょびちょが残ってしまう理由
  • 洗濯表示をもとにした脱水方法の選び方と、洗濯機で短時間ずつ水気を取るコツ
  • 洗濯機を使わずに乾いたタオルでやさしく水分を吸い取る手順
  • ニットや薄手の衣類の脱水と、脱水後の干し方・旅行先での工夫
  1. 手洗い後の脱水でもびちょびちょなのは、生地や重なった部分に水分が残っているため
    1. 手で軽く押すだけでは、厚手の部分や繊維の間に水分が残りやすい
    2. 強く絞るより、タオルで吸い取るか衣類に合った短時間脱水で水気を取る
  2. 脱水方法は洗濯表示と衣類の取り扱い案内に合わせて選ぶ
    1. 手洗い表示だけで、洗濯機の脱水が使えるとは判断しない
    2. 「弱く絞る」「ぬれ干し」などの指定があれば、その案内を優先する
    3. 脱水してよいか迷う衣類は、メーカーの案内を確認する
  3. 洗濯機で脱水できる衣類は、ネットに入れて短時間ずつ水気を取る
    1. 衣類は形を整えて畳み、大きすぎない洗濯ネットに入れる
    2. 「脱水のみ」の操作方法は洗濯機の取扱説明書で確認する
    3. 短時間脱水は10〜30秒程度を目安に、衣類と洗濯機の指定を優先する
    4. 水気が多く残るときは、運転終了後に偏りや脱水の実行状況を確かめる
  4. 洗濯機を使わないときは、乾いたタオルで包んで水分を吸い取る
    1. まずは衣類を両手で支え、ねじらずにやさしく押して水を切る
    2. バスタオルに広げて包み、上から押して水分を移す
    3. タオルが湿ったら乾いた面や別のタオルに替える
    4. 通常の干し方なら、水滴がぽたぽた落ちない程度を目安にする
  5. ニットや薄手の衣類は、素材と形に合わせてやさしく脱水する
    1. ニットやセーターは全体を支えながら水気を取り、表示に沿って平干しする
    2. 薄手のブラウスや装飾のある服は、こすらず押さえて水分を取る
    3. 厚手の衣類は、縫い目やポケットなど水分が残りやすい部分もタオルで押さえる
  6. 脱水後はすぐに形を整え、表示に合った干し方と風通しで乾かす
    1. びちょびちょのまま干すのは、ぬれ干しの指定がある衣類を基本にする
    2. 水を含んで重くなったニットは、ハンガーに掛ける前に干し方を確認する
    3. 部屋干しは衣類の間隔を空け、扇風機などで風を通す
    4. 生乾きのにおいを抑えるため、脱水後は重ねたまま置かずに干す
  7. 旅行先ではタオルで十分に水気を取り、風の通る場所で干す
    1. ホテルで手洗いするときは、干せる場所と使えるタオルを先に確認する
    2. 翌朝に着たい衣類は早めに洗い、乾いたタオルで水分を丁寧に取る
    3. 備え付けの物干しを使い、換気や空調を活用して乾き具合を確かめる
  8. まとめ

手洗い後の脱水でもびちょびちょなのは、生地や重なった部分に水分が残っているため

手洗い後の脱水でもびちょびちょなのはなぜ?水気を取るやさしいコツ

手洗いのあとに脱水したはずなのに、持ち上げるとぽたぽたと水が落ちてくる。

そんなときは、脱水が足りていないというより、生地の厚い部分や布が重なった部分に水分が残っていることがほとんどです。

手で押したり軽く絞ったりするだけでは、表面の水は落ちても、繊維の奥や縫い目の内側にたまった水までは出てこないのです。

洗濯機の脱水は、遠心力で衣類全体から一気に水を飛ばしてくれます。

一方で手洗いのあとの脱水は、どうしても力の加わり方にムラが出やすく、押さえた場所だけ水が抜けて、押さえていない場所には水が残ってしまいます。

「ちゃんと絞ったのに」と感じるのは、決してやり方が悪いわけではなく、手作業では水分が残りやすい場所があるというだけのことなので、まずは安心してくださいね。

手で軽く押すだけでは、厚手の部分や繊維の間に水分が残りやすい

衣類のなかでも、とくに水分が残りやすいのは次のような部分です。

  • 襟や袖口、裾など、生地が二重三重に重なっている部分
  • ポケットやボタンまわりなど、布が重なって厚みが出ている部分
  • 縫い目の内側や縫い代のように、外から押しても力が届きにくい部分
  • タオル地やニット、フリースのように、繊維の間にたくさんの空気と水を含む生地

薄いシャツの胴の部分は手で押すだけでもある程度水が抜けますが、同じシャツでも襟や袖口は生地が重なっているぶん、なかなか水が出てきません。

干したあとにこの部分だけ乾きが遅かったり、ぽたぽたと水が落ちてくるのはそのためです。

また、ニットやタオルのようにふんわりした生地は、繊維と繊維のすき間に水を抱え込む力が強いので、上から押しただけでは表面近くの水しか出てきません。

手で軽く押したときの感覚と、実際に残っている水の量には差があると考えておくと、びちょびちょのままになってしまう理由がすっきり整理できます。

部分・生地 水が残りやすい理由
襟・袖口・裾 生地が重なっていて厚みがあり、内側まで力が届きにくい
縫い目・縫い代 糸と布が密になっていて、水が抜ける道が少ない
ニット・タオル地 繊維のすき間が多く、水を抱え込む量が多い
デニムなど厚手の生地 生地そのものが厚く、中心部の水が出にくい

強く絞るより、タオルで吸い取るか衣類に合った短時間脱水で水気を取る

水が残っていると分かると、つい力を入れてぎゅっと絞りたくなりますよね。

でも、強くねじって絞るのは、水気を取る方法としてはあまりおすすめできません。

ねじる力は繊維を引き伸ばしたり、編み目をゆがめたりしやすく、乾いたあとに型くずれやシワの原因になることがあります。

しかも、ねじって絞っても、厚手の部分や縫い目に残った水は思ったほど抜けないため、労力に対して効果が見合わないことも多いのです。

そこで意識したいのが、「押し出す」ではなく「吸い取る」「短い時間で飛ばす」という考え方です。

乾いたタオルに水分を移してもらう方法なら、生地に無理な力をかけずに、繊維の奥の水まで少しずつ引き出すことができます。

洗濯機の脱水が使える衣類であれば、長く回すのではなく、様子を見ながら短時間ずつ水気を取るほうが、生地への負担を抑えながらしっかり水を減らせます。

どちらの方法を選ぶかは衣類によって変わりますが、共通しているのは、力で無理に水を出そうとしないということです。

びちょびちょのまま干して乾くのを待つよりも、干す前のひと手間で水分をきちんと減らしておくほうが、乾く時間も短くなり、部屋干しのときのにおいや生乾きの心配も少なくなります。

具体的な手順や、素材ごとの向き不向きについては、このあとのセクションで順番にご紹介していきますね。

脱水方法は洗濯表示と衣類の取り扱い案内に合わせて選ぶ

手洗いした衣類の脱水方法は、自分の感覚ではなく、洗濯表示と衣類に付いている取り扱い案内をもとに選ぶのが基本です。

手洗いできる衣類だからといって、洗濯機の脱水まで同じように使えるとは限りません。

表示に「弱く絞る」「ぬれ干し」などの指定があればその案内を優先し、判断に迷うときはメーカーの案内を確認するのが安心です。

ここでは、脱水方法を選ぶときに見ておきたい表示の読み方を、順番にご紹介しますね。

手洗い表示だけで、洗濯機の脱水が使えるとは判断しない

洗濯表示の中で「桶に手を入れたマーク」を見かけると、「手洗いなら大丈夫」と安心してしまう方も多いのではないでしょうか。

ただ、このマークが示しているのは、洗い方が手洗いに限られるということであって、脱水の可否まで一緒に伝えているわけではありません。

脱水については、洗い方とは別に確認が必要になります。

洗濯表示は、洗い方・漂白・乾燥・アイロン・クリーニングといった項目ごとにマークが分かれていて、脱水そのものを単独で示すマークはありません。

そのため、脱水をどう扱うかは、洗いのマークに添えられた注意書きや、タグに書かれた文章の案内を読み取って判断することになります。

手洗い表示のある衣類には、次のような案内が添えられていることがよくあります。

  • 「脱水は短時間で」「脱水は弱で」といった時間や強さの指定
  • 「洗濯機での脱水はお避けください」といった、脱水そのものを控える案内
  • 「タオルで水気を取ってください」といった、具体的な方法の指定

同じ手洗い表示でも、案内の内容によって適した脱水方法はまったく変わってきます。

「手洗いOKなら脱水もOK」と思い込まずに、脱水についての案内があるかどうかを、洗い方とは別に確認するようにしてみてくださいね。

「弱く絞る」「ぬれ干し」などの指定があれば、その案内を優先する

洗濯表示やタグには、脱水や干し方に関して具体的な指定が書かれていることがあります。

こうした指定がある場合は、自分なりの方法よりも、その案内を優先するのが基本です。

よく見かける指定と、そこから読み取れる意味をまとめてみました。

表示・案内の例 読み取れる意味
弱く絞る・軽く絞る 強くねじる脱水は避け、水気を軽く落とす程度にとどめる
絞らない・絞るな 手で絞る動作そのものを控え、押さえたり吸い取ったりして水気を減らす
ぬれ干し(干し方のマークに縦線が入ったもの) 脱水せずに、水が滴る状態のまま干すことが前提になっている
平干し(干し方のマークが横向きのもの) 伸びやすい素材のため、形を保ったまま乾かすことが想定されている

とくに「ぬれ干し」の指定は、びちょびちょのまま干すことが不自然に感じられるかもしれません。

けれども、これは脱水による型くずれやシワを避けるために、あえて水分を含んだまま干すことを想定した表示です。

「早く乾かしたいから」と自己判断で脱水を加えると、生地の風合いが変わってしまうこともあるため、表示に沿った扱いを心がけたいところです。

また、「弱く絞る」と書かれていても、どのくらいの力加減が「弱い」のかは迷いやすいものです。

目安としては、両手で包み込むように押さえて、じわっと水が出る程度と考えておくと、力を入れすぎずに済みます。

表示の指定は、その衣類を作った側が「こう扱うと長持ちします」と伝えてくれているメッセージのようなものです。

面倒に感じても、まずはタグをひと通り読んでから脱水方法を決めると、あとから後悔することが少なくなりますよ。

脱水してよいか迷う衣類は、メーカーの案内を確認する

洗濯表示を確認しても、脱水についての記載がなかったり、表示が薄れて読めなかったりすることもありますよね。

装飾の付いた衣類や、複数の素材が組み合わされた衣類などは、表示だけでは判断しにくいこともあります。

そんなときは、ブランドやメーカーが公開している取り扱い案内を確認するのがおすすめです。

確認の方法としては、次のようなものがあります。

  1. 商品に付いていた紙のタグや説明書きを見直す
  2. ブランドの公式サイトで、お手入れ方法のページや商品ページを探す
  3. 問い合わせ窓口に、素材や商品名を伝えて相談する

公式サイトには、「お手入れについて」「洗濯方法」といったページが用意されていることが多く、素材ごとの扱い方が写真付きで説明されている場合もあります。

また、購入時のレシートや注文履歴が残っていれば、商品名や品番から案内を探しやすくなります。

調べても情報が見つからないときや、迷いが残るときは、脱水の強い方法を試すよりも、負担の少ない方法を選ぶほうが安心です。

洗濯機の脱水に迷うなら、まずはタオルで水気を吸い取る方法から試すなど、生地への影響が小さい方を選んでおけば、大きな失敗にはつながりにくくなります。

お気に入りの衣類ほど、「たぶん大丈夫」で進めてしまうと、あとでがっかりすることになりかねません。

ひと手間ではありますが、迷ったときに確認する習慣をつけておくと、手洗いした衣類を長く気持ちよく着続けることにつながりますよ。

洗濯機で脱水できる衣類は、ネットに入れて短時間ずつ水気を取る

洗濯表示で洗濯機の脱水が可能と確認できた衣類は、形を整えて洗濯ネットに入れ、短い時間だけ脱水するのが基本です。

手洗いした衣類をそのまま長く回してしまうと、生地が引っ張られたり、しわが深く残ったりしやすくなります。

「短時間ずつ、様子を見ながら」を意識するだけで、びちょびちょのまま干す状態からぐっと抜け出しやすくなりますよ。

衣類は形を整えて畳み、大きすぎない洗濯ネットに入れる

脱水の前に、まずは衣類の形を整えて畳んでおきましょう。

ぐしゃっと丸めたまま脱水すると、絞られたようなしわが付いてしまい、あとで整えるのに手間がかかります。

畳んだ衣類は、衣類の大きさに合った洗濯ネットに入れるのがポイントです。

ネットが大きすぎると中で衣類が動いて偏りやすくなり、逆に小さすぎると無理に押し込む形になって、生地に負担がかかります。

ネットに入れるときの流れは、次のようにイメージしてみてください。

  1. 手洗いした衣類を軽く押して、大まかな水を落とす
  2. 袖や身頃を内側に折り、平らな四角に近い形に畳む
  3. 畳んだ衣類がちょうど収まるサイズのネットに入れる
  4. ボタンやファスナーは閉じ、飾りが外側に出ないようにする

複数の衣類を一度に脱水したいときは、一枚ずつ別のネットに分けると、絡まりや色の移りを防ぎやすくなります。

目の細かいネットを選ぶと、レースや装飾が引っかかりにくく、より安心して回すことができますよ。

「脱水のみ」の操作方法は洗濯機の取扱説明書で確認する

洗濯機には、洗いやすすぎを飛ばして脱水だけを行うコースや設定が用意されていることが多いです。

ただ、操作の手順はメーカーや機種によって異なるため、お使いの洗濯機の取扱説明書で確認するのが確実です。

説明書が手元にないときは、メーカーの公式サイトで機種名を検索すると、電子版の説明書が公開されていることもあります。

確認しておきたい項目を、簡単に整理しておきますね。

確認したいこと 見るポイント
脱水のみの選び方 コース選択の中に「脱水」単独の設定があるか、手動で工程を選べるか
時間の設定 脱水時間を分単位・秒単位で調整できるか、最短は何分か
途中で止める方法 一時停止や取り消しの操作と、ふたが開くタイミング
少量運転の注意 衣類が少ないときの偏りに関する注意書きがあるか

なかには、もっとも短い脱水時間が1分以上に設定されている機種もあります。

そうした場合は、途中で一時停止して取り出すという使い方ができるかどうかも、あわせて確かめておくと安心です。

操作に慣れないうちは、あらかじめ「どのボタンで止めるか」を確認しておくと、慌てずに進められますよ。

短時間脱水は10〜30秒程度を目安に、衣類と洗濯機の指定を優先する

手洗いした衣類の脱水は、10〜30秒程度を一つの目安にすると、生地への負担を抑えながら水気を取りやすくなります。

これは、あくまで「まず試してみる長さ」としての目安です。

洗濯表示に「脱水は短時間で」「弱く」といった指示がある場合や、洗濯機の説明書に少量運転の注意がある場合は、そちらの指定を優先してください。

一度で乾かそうとするよりも、短く回して様子を見る、まだ水気が多ければもう一度短く回す、という進め方のほうが失敗しにくいです。

短時間脱水を進めるときの流れは、次のような形になります。

  • ネットに入れた衣類を洗濯槽に入れ、脱水のみを選ぶ
  • 10〜30秒ほど回したら、一時停止して取り出す
  • 手で触れて、水がしたたるほど残っていないか確かめる
  • まだ多く残っていれば、形を整え直して同じくらいの時間を追加する

厚手の綿やタオル地のように水を含みやすい素材は、薄手のものより時間を必要とすることがあります。

それでも、いきなり長く回すのではなく、短い脱水を数回に分けるほうが、しわや型くずれを抑えやすいですよ。

水気が多く残るときは、運転終了後に偏りや脱水の実行状況を確かめる

短時間脱水を試したのに、取り出してみたらほとんど水気が減っていない、ということもあります。

そんなときは、脱水がきちんと行われていたかどうかを一度確かめてみましょう。

洗濯機は、衣類が一か所に偏っていると、安全のために回転を止めたり、自動で水を足してほぐし直したりすることがあります。

その結果、時間が経っていても実際にはほとんど回っていなかったというケースが起こります。

次のような点を確認してみてください。

  • 洗濯槽の中で、ネットが片側に寄っていないか
  • 表示画面にエラーや偏りを知らせるマークが出ていないか
  • 衣類の量が少なすぎて、槽の回転が安定しなかった可能性はないか
  • 途中で給水音がして、ほぐし運転に切り替わっていなかったか

偏りが原因と思われるときは、ネットの位置を槽の中央寄りに置き直したり、乾いたタオルを一枚一緒に入れて重さの釣り合いを取ると、回転が安定しやすくなります。

一緒に入れるタオルは、色移りの心配がない白や淡い色のものを選ぶと安心です。

何度か試してもうまく回らないときは、無理に長時間の脱水に切り替えるより、別の方法で水気を取る選択に切り替えるのも一つの手です。

「なぜ乾かないのか」が分かると、次からは迷わずに進められるようになりますよ。

洗濯機を使わないときは、乾いたタオルで包んで水分を吸い取る

手洗い後の脱水でもびちょびちょなのはなぜ?水気を取るやさしいコツ

洗濯機を使わずに脱水したいときは、乾いたバスタオルに衣類を包んで、上から押すようにして水分をタオルへ移すのがいちばん手軽で、生地への負担も少ない方法です。

手で強く絞らなくても、タオルの吸水力を借りれば、びちょびちょだった衣類がしっとり程度まで落ち着きます。

コツは「ねじらない・こすらない・押すだけ」の三つで、この流れを守れば洗濯機がない場面でも安心して水気を取ることができますよ。

まずは衣類を両手で支え、ねじらずにやさしく押して水を切る

タオルで包む前に、衣類にたっぷり含まれた水をあらかた落としておくと、タオルが一度で湿りきってしまうのを防げます。

このとき、雑巾のようにぎゅっとねじるのは避けて、両手で衣類を挟み、手のひらでゆっくり押すようにしてみてください。

ねじると繊維が引っ張られ、縫い目が伸びたり、生地の表面が毛羽立ったりする原因になりやすいためです。

手順は次のとおりです。

  1. 洗面器や洗い桶の上で、衣類を軽くたたんで両手で持ち上げる
  2. 片方の手のひらをもう片方に重ね、上から下へ向かってゆっくり押す
  3. 位置を少しずつずらしながら、全体をまんべんなく押していく
  4. 水の落ち方がゆっくりになってきたら、この工程は終わりにする

この段階で水を全部取ろうと頑張る必要はありません。

「ぽたぽた流れ落ちる状態から、しずくが少しずつ落ちる状態になった」くらいで十分ですよ。

バスタオルに広げて包み、上から押して水分を移す

次に、乾いたバスタオルを平らな場所に広げ、その上に衣類をできるだけ広げて置きます。

衣類が丸まっていると、重なった部分に水が残りやすいので、袖や裾も伸ばして、一枚の布のように平らにするのがポイントです。

あとは次のように包んでいきます。

  1. 衣類の上に、タオルの端を折り返してかぶせる
  2. タオルと衣類を一緒に、端から手前へくるくると巻いていく
  3. 巻き終えたら、上から手のひらや腕の重みでぎゅっと押す
  4. 場所を変えながら、全体を数回押し込む

巻いた状態で押すと、衣類の表と裏の両方にタオルが触れるため、片面だけを押すよりも効率よく水分を吸わせることができます。

床に置ける場所があれば、巻いたタオルの上に膝をそっと乗せて体重をかけるのも効果的です。

ただし、飛び跳ねるように強く踏むのは避け、じんわり圧をかけるイメージで行ってください。

デリケートな生地の場合は、巻かずに「タオル・衣類・タオル」のように挟んで、上から押すだけでも構いません。

やり方 向いている衣類 特徴
タオルと一緒に巻いて押す Tシャツ、下着、靴下など 両面から吸水できて効率がよい
タオルで挟んで押す 型くずれが気になるもの 生地に折りじわが付きにくい

タオルが湿ったら乾いた面や別のタオルに替える

一度押したあとにタオルを開いてみると、衣類が触れていた部分がしっかり湿っているはずです。

湿ったタオルでそのまま続けても、吸い取れる水分には限りがあるので、タオルの乾いている面に衣類を移し替えるか、新しいタオルに交換するようにしましょう。

たとえば、次のような流れで進めると無駄がありません。

  • 一回目はバスタオルの半面を使って巻き、押す
  • 開いたら、まだ乾いている残り半面に衣類を移して、もう一度巻く
  • それでも湿り気が多ければ、二枚目のタオルに替える

厚手のスウェットやデニムのように水を多く含む衣類は、二枚から三枚ほど用意しておくと安心です。

使い終わったタオルはそのまま干せば翌日にはまた使えますし、洗濯物として一緒に洗ってしまえば手間もかかりません。

色の濃い衣類を包むときは、タオルへの色移りが気になることもあるので、白や淡い色のタオルを選ぶと落ち着いて作業できますよ。

通常の干し方なら、水滴がぽたぽた落ちない程度を目安にする

タオルで包む脱水は、洗濯機のようにカラッと仕上がるものではないので、「どこまでやれば終わりなのか」が分かりにくいかもしれません。

一般的なハンガーや物干しで干すのであれば、持ち上げたときに水滴がぽたぽた落ちなくなった状態を終わりの目安にすると考えやすいです。

次のような感覚で確認してみてください。

  • 衣類を持ち上げて数秒待っても、しずくが連続して落ちない
  • 手のひらで軽く押しても、水が浮き出てこない
  • 触るとしっとりしているが、絞りたくなるほどの重さは感じない

この状態であれば、干している間に床が水たまりになる心配が少なく、そのあとの乾きも自然に進んでいきます。

反対に、ここまで頑張っても水滴が止まらないときは、タオルが湿りすぎていたり、衣類が重なったまま包まれていたりすることが多いので、もう一度広げ直して包み直してみましょう。

完全に水気をなくすことを目指すより、「干せる状態にする」と考えるほうが、力も入れすぎず、生地にもやさしく仕上げられますよ。

ニットや薄手の衣類は、素材と形に合わせてやさしく脱水する

ニットや薄手のブラウス、装飾のある服は、形が崩れにくいように全体を支えながら、こすらず押さえて水気を取るのが基本です。

厚手の衣類は逆に、縫い目やポケットなど水分がたまりやすい部分を意識して押さえると、びちょびちょの状態から抜け出しやすくなります。

素材や作りによって「どこに水が残るのか」「どこが傷みやすいのか」が違うので、同じ手洗いでも脱水の手つきを少し変えてあげることが、仕上がりの差につながりますよ。

ここでは、扱いに気をつけたい衣類を三つのタイプに分けて、それぞれのやさしい脱水の仕方をお伝えします。

ニットやセーターは全体を支えながら水気を取り、表示に沿って平干しする

ニットやセーターは水を含むととても重くなり、片手で持ち上げただけでも肩や袖の部分がぐんと伸びてしまうことがあります。

そのため、脱水のときは両手で下から抱えるように全体を支え、一部分だけに重さがかからないようにすることを心がけてください。

洗い桶から出すときも、つまんで引き上げるのではなく、両手ですくうように持ち上げると安心です。

水気を取る流れは、次のように進めると形を保ちやすくなります。

  1. 洗い桶の中で、ニットを軽くたたむようにまとめ、手のひらで押して大きな水分を落とす
  2. 両手で抱えて桶から出し、大きめの乾いたタオルの上に平らに広げる
  3. 袖や身頃を本来の形に整えてから、タオルごとゆるく巻く
  4. 巻いたものを上から手のひらでゆっくり押し、しばらく置いて水分を移す

このとき、ねじって絞る動きだけは避けてください。

編み目がよじれて元に戻りにくくなったり、目が伸びて全体がだらんとした印象になったりする原因になります。

タオルで水気を取ったあとは、洗濯表示に平干しの記載があれば、ハンガーではなく平らな場所に広げて干します。

平干しネットや、清潔なバスタオルを敷いたテーブルの上などに、肩幅や袖の長さを整えて置くと、乾いたあとのシルエットがきれいに残りますよ。

ウールやカシミヤなど、動物由来の毛を使ったニットは特に水分で重くなりやすいので、少し時間がかかっても「支えて、押さえて、広げる」の順を丁寧に進めてあげてくださいね。

薄手のブラウスや装飾のある服は、こすらず押さえて水分を取る

薄手のブラウスやシフォン素材のスカート、レースやビーズ、刺しゅうなどの装飾がついた服は、生地そのものは軽いのに、脱水で傷みやすいのが悩ましいところです。

こうした衣類は、生地同士をこすり合わせず、タオルの上で軽く押さえるだけにすると、装飾の引っかかりや生地のよれを防ぎやすくなります。

手のひら全体で、上から下へ向かってやさしく押す動きを繰り返すイメージです。

装飾のタイプごとに、気をつけたいポイントをまとめました。

装飾・素材 脱水で気をつけたいこと
レースやシフォン タオルの毛足に引っかかりやすいので、目の細かい平織りのタオルを使うと安心
ビーズやスパンコール 裏返して装飾を内側にし、上から押すときは力を分散させる
刺しゅう 糸が浮かないように、刺しゅう部分は押さえる程度にとどめる
リボンや飾りボタン ほかの部分と重ねず、形を整えてから包む

薄手の生地は水分そのものが少ないので、長時間タオルに包んでおく必要はありません。

数分ほど押さえて、持ち上げてもしずくが落ちなければ、それで十分です。

むしろ、湿った状態で長く置いておくと、装飾の裏側の接着部分がゆるんだり、色の濃い糸から周りへ色がにじんだりすることもあるので、短めに済ませてすぐに干すほうが向いています。

透けるほど薄い生地は、乾いたときにしわが目立ちやすいため、押さえるときに手のひらでしわを伸ばすように動かしておくと、あとの手間が減りますよ。

厚手の衣類は、縫い目やポケットなど水分が残りやすい部分もタオルで押さえる

スウェットやデニム、裏起毛のパーカーなど厚手の衣類は、見た目は乾いてきたように感じても、縫い目やポケット、フードの中、袖口のリブなどに水分がたっぷり残っていることがよくあります。

こうした部分は生地が何枚も重なっていて、押し方が弱いと水が抜けにくいためです。

全体をタオルで包むだけでは足りないと感じたら、水分が残りやすい場所を狙って、部分的にタオルを当てて押さえてみてください。

特に確認しておきたい場所は次のとおりです。

  • 脇の下や肩の縫い目など、生地が何重にも重なっている部分
  • ポケットの内側と、ポケット口の折り返し
  • フードの二重になった部分や、ひもが通っている周辺
  • 袖口や裾のリブ、ウエストのゴムが入った部分
  • ジッパーやボタンまわりの当て布

ポケットは、裏返して中を外に出し、乾いたタオルではさんで押さえると、内側にたまった水が出やすくなります。

フードやリブも同じように、タオルを当ててから両手で握るように圧をかけると、表面を触っただけでは気づけなかった水分が移っていくのが分かります。

厚手の衣類は一枚で吸う水の量が多いので、タオルが湿ってきたら早めに新しいものに替えるのが、時間を無駄にしないコツです。

湿ったタオルで押し続けても水分の移動が進まず、いつまでもびちょびちょな感触が残ってしまいます。

また、デニムなど色落ちしやすい生地は、部分的に強く押さえたところだけ色が薄く見えることがあるため、押す力は全体で均一になるよう意識しておくと、乾いたあとの見た目も落ち着きます。

厚手だからといって力任せに扱うのではなく、「重なっている場所ほど丁寧に」と考えると、生地への負担も少なく、乾きも早くなりますよ。

脱水後はすぐに形を整え、表示に合った干し方と風通しで乾かす

脱水を終えた衣類は、放置せずにすぐ取り出して形を整え、洗濯表示に合った方法で干すことが、しっとり感を早く手放す近道です。

せっかく水気を取っても、置いたままにすると生地に残った水分が下へ集まり、干し始めがまたびちょびちょになってしまうためです。

ここでは、脱水後から干すまでの流れと、風を通して乾かすときのポイントをお伝えします。

びちょびちょのまま干すのは、ぬれ干しの指定がある衣類を基本にする

洗濯表示の中には、脱水をせずにぬれたまま干すことをすすめる「ぬれ干し」の記号があります。

この指定がある衣類は、水を含んだ重みでしわが伸びるように作られているため、あえてびちょびちょのまま干すのが正しい扱い方です。

反対に、ぬれ干しの指定がない衣類まで水を滴らせた状態で干すと、乾くまでの時間が長くなり、床や周りをぬらしてしまうことにもつながります。

干す前に、次の点を確かめておくと迷いません。

  • 洗濯表示に、ぬれ干しを示す記号があるか
  • つり干しか、平干しか(縦線か横線かで見分けます)
  • 日なたで干せるか、陰干しの指定があるか

ぬれ干しの指定がある衣類は、下に受け皿代わりのタオルや洗面器を置き、浴室など水が落ちても困らない場所に干すと安心です。

指定がない衣類は、しっかり水気を取ってから干す、と切り分けて考えるとすっきりしますよ。

水を含んで重くなったニットは、ハンガーに掛ける前に干し方を確認する

ニットは水を吸うとかなり重くなり、そのままハンガーに掛けると肩の部分が出っぱったり、全体が縦に伸びてしまうことがあります。

洗濯表示に平干しの記号がある場合は、平らなネットや、乾いたバスタオルを敷いた上に広げて干すのが基本です。

干し方を選ぶときの目安を、簡単に整理しておきます。

干し方 向いている衣類 気をつけたいこと
平干し ニット、伸びやすい編み物 形を整えて広げ、途中で裏返す
つり干し シャツ、Tシャツ、パンツ類 肩幅に合ったハンガーを使う
竿に掛ける 厚手のニットで平干し場所がないとき 身頃を半分に折って掛け、肩に負担をかけない

平干しの場所がないときは、物干し竿に身頃を折って掛け、袖が垂れ下がらないように竿にのせておくと、重みが一点に集中しにくくなります。

干す前には、両手で軽く引いて袖の長さや裾の幅をそろえておくと、乾いたあとに着たとき形がなじみます。

部屋干しは衣類の間隔を空け、扇風機などで風を通す

部屋干しで乾きが遅いと感じるときは、衣類同士の間隔が狭く、湿った空気がその場にとどまっていることが多いです。

ハンガーの間は手のこぶし一つ分ほど空けることを意識すると、生地の表と裏の両方に空気が触れやすくなります。

そのうえで、扇風機やサーキュレーターの風を衣類全体に当てると、表面の水分が空気の流れとともに運ばれていきます。

風を通すときに気をつけたい点は次のとおりです。

  1. 風は一点に強く当てるより、首振りにして全体をゆっくりなでるように送る
  2. 厚手のものと薄手のものは分けて干し、薄手が乾いたら先に取り込む
  3. 窓際やエアコンの風が届く位置に干し、湿った空気がこもりにくくする
  4. 乾きにくい部分が下に向くように掛け、途中で上下を入れ替える

フードや脇の下など、脱水で水分が残りやすかった場所は、干すときも乾きが遅くなりがちです。

ハンガーに掛けたあと、フードは襟の上に立てるようにしたり、袖を軽く広げたりして、風が入り込むすき間を作ってあげてください。

浴室に換気扇がある場合は、浴室干しも湿気を外へ出しやすく、家族が寝ている間に乾かしたいときにも重宝します。

生乾きのにおいを抑えるため、脱水後は重ねたまま置かずに干す

脱水を終えた衣類を洗濯かごに重ねたまま置いておくと、湿った状態が長く続き、乾いたあとに気になるにおいが残りやすくなります。

これは、水分が残っている時間が長いほど、においのもとが生地にとどまりやすくなるためです。

ですから、脱水が終わったらできるだけ早く広げて干すことを、ひとつの習慣にしておくと安心です。

すぐに干せない事情があるときは、次のような工夫で湿った時間を短くできます。

  • かごの中でも一枚ずつ広げ、ぎゅっと重ならないようにしておく
  • 乾いたタオルを間に一枚はさみ、余分な水分を移しておく
  • ハンガーに掛けるだけ先に済ませ、干す場所への移動はあとにする

手洗いは一枚ずつ丁寧に向き合う洗濯なので、干すところまで流れを止めないのが、仕上がりを気持ちよくするいちばんのコツです。

取り込むときも、乾いたと思って触った場所が縫い目や折り返しの部分だけ湿っていることがあるので、厚みのある部分を最後に指で確かめてからたたむようにしてくださいね。

旅行先ではタオルで十分に水気を取り、風の通る場所で干す

手洗い後の脱水でもびちょびちょなのはなぜ?水気を取るやさしいコツ

旅行先で手洗いした衣類がびちょびちょのままなのは、洗濯機の脱水が使えないうえに、干す場所も限られているためです。

この場合は、乾いたタオルで水分をしっかり移し取ってから、風の通る場所に干すことが、翌朝までに乾かすいちばんの近道になります。

家での手洗いよりも道具が少ない環境ですが、順番と場所を少し工夫するだけで、仕上がりはぐんと変わりますよ。

ホテルで手洗いするときは、干せる場所と使えるタオルを先に確認する

衣類を水につける前に、まず部屋の中を見渡して「どこに干せるか」「タオルはどれを使えるか」を確かめておくと、脱水のあとに慌てずに済みます。

洗ってから干す場所を探し始めると、その間に衣類から水がしたたり、床やカーペットを濡らしてしまうことがあるためです。

チェックしておきたいのは、次のようなポイントです。

  • 浴室に物干しロープやタオルバーがあるか
  • クローゼットにハンガーが何本あるか
  • バスタオルやフェイスタオルの枚数と、予備が頼めるか
  • 窓が開くか、空調の風向きを変えられるか

とくにタオルについては、体を拭く分とは別に、脱水用として使える乾いたタオルを一枚確保しておくと安心です。

お風呂上がりのタオルはすでに湿っているので、水気を取る力が弱くなってしまいます。

フロントに声をかければ替えのタオルを用意してもらえることが多いので、遠慮せずに早めにお願いしておくとよいでしょう。

浴室の床に水が落ちても問題ない場所を確認しておけば、脱水も干す作業もその中で完結でき、部屋を濡らす心配がなくなります。

翌朝に着たい衣類は早めに洗い、乾いたタオルで水分を丁寧に取る

翌朝に着る予定のものは、部屋に戻ったらできるだけ早い時間に洗い、乾くまでの時間を長く取っておくのがコツです。

夜遅くに洗って数時間しか置けないと、朝になっても縫い目や重なった部分がひんやり湿っていることがよくあります。

タオルで水分を取るときは、次の流れを意識してみてください。

  1. 衣類を絞らず、手で軽く押して大きな水気を落とす
  2. 広げたバスタオルの上に衣類を平らに置き、端から一緒に巻いていく
  3. 巻いた状態で上から体重をかけるように押し、タオルに水分を移す
  4. タオルを開き、まだ湿っている部分があれば向きを変えてもう一度包む

一度で終わらせず、タオルの乾いた面に替えながら二回ほど繰り返すと、家の洗濯機に近いくらいまで水気が抜けやすくなります。

フェイスタオルしかないときは、衣類を小さくたたんでから包むと、少ない面積でもしっかり押し当てられます。

下着や靴下のような小物は、フェイスタオルで一つずつ包んで手のひらでぎゅっと押すだけでも、かなり軽くなりますよ。

使ったタオルは湿ってしまうので、脱水が終わったらタオルバーに広げて掛けておくと、翌日の脱水にもまた使いやすくなります。

備え付けの物干しを使い、換気や空調を活用して乾き具合を確かめる

水気を取った衣類は、浴室の物干しロープやハンガーに掛け、空気が動いている場所に置くと乾きが早まります。

ホテルの部屋は窓を開けられないことも多いので、換気扇と空調の風をうまく使うことが、風通しの代わりになります。

干す場所ごとの特徴をまとめると、次のようになります。

干す場所 向いている衣類 気をつけたいこと
浴室の物干しロープ 水がまだ落ちそうなもの、厚手のもの 換気扇をつけたままにし、扉を少し開けておく
空調の風が当たる場所のハンガー 薄手のシャツ、下着など 風が直接当たり続けると乾きやすいが、吹き出し口をふさがない
クローゼットの扉近く 形を保ちたいもの 扉を閉め切らず、空気が入る隙間を作る

浴室に干す場合は、扉を閉め切ってしまうと湿気がこもるので、換気扇を回したうえで扉を少し開けておくと湿気が外へ逃げやすくなります。

ハンガーに掛けた衣類同士は、間隔を空けて風が通るようにしてあげてください。

朝になったら、襟元や袖口、ポケットの裏側など厚みのある部分を指で触って、湿り気が残っていないか確かめる習慣をつけると安心です。

もしまだ少し湿っているときは、着る前にドライヤーの弱い風を少し離して当てるだけでも、部分的な生乾きを補えます。

限られた環境でも、タオルでの脱水と風の動く場所を組み合わせれば、旅先でもお気に入りの服を気持ちよく着られますよ。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 手洗い後の脱水でもびちょびちょなのは、生地の厚い部分や布が重なった部分に水分が残っているためです。
  • 脱水方法は自分の感覚ではなく、洗濯表示と衣類の取り扱い案内に合わせて選ぶのが基本です。
  • 洗濯機で脱水できる衣類は、形を整えて洗濯ネットに入れ、短時間ずつ様子を見ながら水気を取ります。
  • 洗濯機を使わないときは、乾いたバスタオルに包んで上から押し、水分をタオルへ移すと生地への負担が少なくすみます。
  • ニットや薄手の衣類は全体を支えながらこすらず押さえ、厚手の衣類は縫い目やポケットなど水がたまりやすい部分を意識して押さえます。
  • 脱水後は放置せずにすぐ取り出して形を整え、表示に合った干し方と風通しで乾かすことが大切です。
  • 旅行先ではタオルで十分に水気を取ってから、風の通る場所に干すと翌朝までに乾きやすくなります。

手洗いした衣類がびちょびちょのままだと、「私の脱水のやり方が悪いのかな」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。

けれど、水分が残るのは生地の厚みや重なりによる自然なことで、少しの工夫で仕上がりはきちんと変わっていきます。

洗濯表示を確かめて、ネットに入れて短時間だけ回したり、乾いたタオルで包んで押さえたりするだけでも、干し始めの重たさがぐんと軽くなりますよ。

大切なのは、強く絞って早く乾かすことよりも、生地の様子を見ながらやさしく水気を移してあげることです。

お気に入りの服を長くきれいに着るために、今日の手洗いからひとつずつ試してみてくださいね。

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