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カメムシ誘引トラップの自作方法|材料と作り方、置き場所のコツ

豆知識

秋になると、洗濯物や網戸にカメムシがくっついていて、思わず声が出てしまう。

そんな経験、きっとあなたにもありますよね。

殺虫剤はできれば使いたくないし、かといって одна匹ずつ捕まえるのも気が重い。

そういうときに頼りになるのが、ペットボトルとライトで作る手作りの誘引トラップなんです。

材料はほとんど100円ショップでそろいますし、組み立てにかかる時間は30分ほど。

特別な道具も、難しい工作の腕前もいりません。

ただ、せっかく作っても置き場所と使う時間帯を外してしまうと、まるで手応えが得られないのも事実でしてね。

この記事では、作り方だけでなく、どこに置けばよいのか、いつ使えばよいのか、そして捕まえたあとの片付け方まで、ひととおりお話ししていきます。

今夜からさっそく試していただけるよう、順を追ってご説明しますので、気楽に読み進めてみてください。

この記事でわかること

  • ペットボトルとLEDライトを使った誘引トラップの材料と作り方
  • カメムシの通り道に合わせた置き場所の選び方と、夜間に使うコツ
  • 一匹も入らないときに見直したい明るさと入口の形
  • 臭いを出させずに捕獲後を処理する手順と、安全に使うための注意点
  1. ペットボトルとLEDライトで作るカメムシ誘引トラップ
    1. 100円ショップでもそろえやすい材料と道具
    2. カメムシが戻りにくいペットボトルの切り方と組み立て方
    3. 容器の底に入れる洗剤水の作り方と適量
    4. LEDライトを安定させる取り付け方
  2. 家庭で試しやすい誘引方法は光を利用する方法
    1. 白色LEDや懐中電灯でも試せるライトの選び方
    2. 周囲を暗くして光を一点に集めるコツ
    3. 餌や自作の誘引液は種類や環境によって結果が変わる
    4. フェロモン誘引剤は対象となるカメムシの種類を確認する
  3. トラップの置き場所はカメムシの通り道に合わせる
    1. 室内では窓際や照明の近くに置く
    2. ベランダでは室内への入口から離して設置する
    3. 庭や畑では植物の近くに置き定期的に様子を見る
  4. 誘引トラップは夜間に使い、昼間は直接捕獲を組み合わせる
    1. 日没後から数時間を目安に設置する
    2. 壁や窓にいるカメムシはペットボトルで下から受ける
    3. 天井では無理に追わず安全な足場を確保する
  5. 捕獲率を上げるには明るさと入口の形を見直す
    1. 周囲の照明を減らしてトラップの光を目立たせる
    2. 漏斗部分の隙間をテープでふさぐ
    3. 入口の大きさとライトの位置を調整する
    4. 設置しても入らないときは場所と時間を変える
  6. 捕獲後は潰さず静かに密閉して処理する
    1. 強く刺激せず臭いを出しにくくする扱い方
    2. ふたや袋を使って逃げ出しにくくする方法
    3. 洗剤水や容器を地域のルールに沿って片付ける
  7. 自作トラップと市販のフェロモントラップは用途で使い分ける
    1. 室内やベランダでは手軽な自作トラップが向いている
    2. 畑や発生状況の確認には対象種に合う市販品を検討する
    3. 種類が分からない場合は光による誘引から試す
  8. 安全に使うために刃物・電気・設置環境へ配慮する
    1. ペットボトルの切り口をテープで保護する
    2. ライトの発熱や雨ぬれを避ける
    3. 子どもやペットが触れない場所に置く
    4. 誘引だけに頼らず網戸や隙間も点検する
  9. まとめ

ペットボトルとLEDライトで作るカメムシ誘引トラップ

カメムシ誘引トラップの自作方法|材料と作り方、置き場所のコツ

結論から申し上げますと、カメムシの誘引トラップは、2リットルのペットボトルと小さなLEDライトがあれば、30分ほどで作れます。

用意するものはほとんどが100円ショップでそろいますので、はじめての方でも気負わずに取りかかっていただけますよ。

ポイントは「光で寄せて、落ちたら戻れない構造にする」という一点だけです。

ここでは材料選びから組み立て、ライトの固定まで、順を追ってご説明していきますね。

100円ショップでもそろえやすい材料と道具

まずは手元にそろえておきたいものを整理しておきましょう。

特別な工具は必要ありませんので、ご家庭にあるもので代用できるものも多いはずです。

分類 もの ひとこと
本体 2リットルの空きペットボトル 丸みのある一般的な形が扱いやすい
光源 小型のLEDライト(電池式) クリップ式やマグネット式だと固定が楽
中身 台所用中性洗剤・水 ごく少量で足りる
固定 ビニールテープ、結束バンド 屋外で使うなら耐候性のあるものを
道具 カッター、はさみ 刃はよく切れるものを
あると便利 油性ペン、軍手、キリ 切る線の目印付けと手の保護に

LEDライトは、電池交換ができるタイプを選んでおくと長く使えます。

充電式でも構いませんが、屋外に置きっぱなしにする使い方を考えると、電池式のほうが気楽かもしれませんね。

また、ペットボトルは透明なものを使ってください。

色付きのボトルだと光が通りにくく、せっかくのライトが十分に活きません。

カメムシが戻りにくいペットボトルの切り方と組み立て方

トラップの出来を左右するのが、この切り方と組み立てです。

基本の考え方は「上部を切り取り、逆さにして差し込み、漏斗(じょうご)状にする」というもので、これだけで中に落ちたカメムシが外へ出にくくなります。

  1. ペットボトルのラベルをはがし、中をよく洗って乾かします。
  2. 肩の丸みが終わって、まっすぐな胴体になるあたりに油性ペンで一周線を引きます。
  3. カッターで切り込みを入れ、あとははさみで線に沿って切り離します。
  4. 切り取った上部のフタを外し、注ぎ口を下にして、下half(下側の容器)へすっぽり差し込みます。
  5. ふちを合わせ、ビニールテープでぐるりと巻いて固定します。

カッターで一周切ろうとすると手元が狂いやすいので、切り込みだけカッター、あとははさみという分担がおすすめです。

切り口はどうしても鋭くなりますから、テープで覆っておくと安心ですよ。

差し込んだときに、注ぎ口の先端が底の液面から少し離れて浮いている状態が理想です。

ここが液に浸かってしまうと、落ちたカメムシが注ぎ口を伝って登り返してくることがあります。

もう一工夫加えるなら、本体の側面、上のほうに直径1センチほどの穴を数か所あけておくと、においや空気がこもらず入りやすくなります。

穴はキリで下穴をあけてからはさみの先で広げると、きれいに仕上がります。

容器の底に入れる洗剤水の作り方と適量

底に入れる液は、水に台所用の中性洗剤を数滴たらすだけで十分です。

洗剤は水の表面張力を弱めるはたらきがあり、落ちたカメムシが水面に浮いて逃げ出すのを防いでくれます。

濃くすればよく効くというものではありませんので、入れすぎには気をつけてくださいね。

  • 水の量……底から3〜4センチほど(2リットルボトルで200〜300ミリリットル程度)
  • 洗剤の量……2〜3滴、多くても小さじ半分ほど
  • 混ぜ方……泡立てないよう、静かにゆすって溶かす

泡がもこもこと立ってしまうと、かえって入口をふさいだり、あふれたりする原因になります。

もし泡だらけになってしまったら、少し時間を置いて落ち着かせてから設置しましょう。

液は数日から1週間を目安に交換すると、においがこもらず清潔に保てます。

交換のときは、そのまま排水口に流さず、キッチンペーパーなどで吸わせてから可燃ごみに出すと後始末が楽ですよ。

なお、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、手の届かない場所に置くことを必ず守ってください。

LEDライトを安定させる取り付け方

ライトはボトルの外側に、内側を照らす向きで固定するのが基本です。

中に入れてしまうと、液で濡れたり結露したりして、故障のもとになります。

取り付け方には、いくつかのやり方があります。

方法 向いている場面 注意点
クリップ式ライトをボトルのふちに挟む 吊り下げず、地面や台に置く場合 重みで傾かないよう重心を確認
結束バンドで胴体にくくりつける 屋外で風が当たる場所 締めすぎるとボトルがへこむ
ビニールテープで直接巻き止める とにかく手早く作りたいとき 電池交換のたびに巻き直しが必要
マグネット式ライトを金属板に付ける 物置や柵のそばに設置する場合 板の固定を先に済ませておく

おすすめは結束バンド2本での固定です。

上下2か所を留めておけば、多少風が吹いてもライトの向きがずれません。

そして、光が漏斗の口へ向かって落ちるような角度にしておくと、寄ってきたカメムシがそのまま中へ滑り込みやすくなります。

ライトが上を向いていると、周囲を照らすだけで肝心の入口へ導けませんので、ここは少し時間をかけて調整なさってください。

雨がかかる場所で使うのであれば、防滴タイプのライトを選ぶか、ボトルの切れ端で小さな屋根を作ってかぶせてあげるとよいでしょう。

ひと手間ですが、この配慮があるとトラップの寿命がぐっと延びます。

ここまでできれば、トラップ本体は完成です。

あとは、どう使い、どこに置くかという話になりますが、それは次からの項目でじっくりご説明していきますね。

家庭で試しやすい誘引方法は光を利用する方法

ご家庭でカメムシを誘い込む方法として、いちばん手軽で失敗が少ないのは光を使うやり方です。

特別な薬剤を用意しなくても、手元にある白色の照明器具で十分に試せますし、費用もほとんどかかりません。

まずは光から始めていただいて、物足りなければ餌や誘引剤を足していく、という順番が現実的だと思いますよ。

白色LEDや懐中電灯でも試せるライトの選び方

専用の捕虫用ライトをわざわざ買わなくても、白色の発光ダイオードを使ったライトや、ふだん使っている懐中電灯で試すことができます。

カメムシを含めた多くの虫は、波長の短い青白い光に反応しやすいと言われています。

ですから、選ぶときは色味に注目していただくとよろしいでしょう。

光の種類 期待できる度合い ひとこと
白色・昼光色のライト 高め 青白い光を含み、まず試す価値あり
紫外線を含むタイプ 高め 虫が寄りやすいが、周囲の環境に配慮を
電球色・オレンジ系 低め 虫が寄りにくいとされる色味
赤色系のライト 低め 誘引目的には向かない

お住まいの照明を電球色にしている方は、トラップ用にだけ白色のものを用意なさるとよいと思います。

明るさについては、やみくもに強ければよいというものでもありません。

あまりに強い光だと周囲全体が照らされてしまい、光の集まる一点がぼやけてしまうからです。

手のひらに収まる小型のもので、点灯し続けても電池が長持ちするタイプを選んでおくと、夜どおし使えて安心ですね。

選ぶときの目安を挙げておきますので、参考になさってください。

  • 色味は白色または昼光色であること
  • 連続点灯できて、電池交換や充電が簡単なこと
  • 小型・軽量で、取り付けの邪魔にならないこと
  • 屋外に置くなら、水滴に強い構造であること
  • 点けっぱなしにしても本体が熱くなりすぎないこと

周囲を暗くして光を一点に集めるコツ

光を使う方法でいちばん効き目を左右するのが、まわりの明るさです。

どれほど良いライトを用意しても、そばに玄関灯や室内の明かりが煌々とついていては、カメムシはそちらへ向かってしまいます。

つまり、その場でいちばん目立つ光にすることが大切なのですね。

具体的には、次のような工夫が効いてきます。

  1. トラップを使う間だけ、近くの外灯や玄関灯を消しておく
  2. カーテンを閉め、室内の明かりが窓から漏れないようにする
  3. ライトの背中側に板や段ボールを置き、光が一方向へ向くようにする
  4. 周囲に反射しやすい白い壁がある場合は、少し離れた位置に移す

三番目の「背中側をふさぐ」という工夫は、案外見落とされがちです。

光が四方八方へ散ってしまうと、寄ってきた虫が入口を見つけられず、あたりを飛び回るだけで終わってしまいます。

ですから、光を一方向へ絞って、入口のあたりがいちばん明るくなるように整えてあげてください。

ちょっとした遮光板を添えるだけでも、集まり方がずいぶん変わってくるはずですよ。

餌や自作の誘引液は種類や環境によって結果が変わる

光に加えて、餌や手作りの誘引液を併用する方法もありますが、こちらは結果にばらつきが出やすいとお考えください。

カメムシは種類によって好む植物が異なり、豆類につくもの、果樹につくもの、樹木の実を好むものなどさまざまです。

ですから、「これを置けば必ず寄ってくる」という万能の餌は、残念ながら存在しないのですね。

それでも試してみたいという方は、次のような組み合わせから始めてみるとよいでしょう。

試す材料 考え方 気をつけたい点
熟した果物の切れ端 果樹に集まる種類を想定 傷みやすく、他の虫も寄る
豆類や豆の煮汁 豆類につく種類を想定 においが強く出ることがある
甘い液体を薄めたもの 広く虫を集める狙い アリなどが集まる場合がある

注意していただきたいのは、餌を置くことで、かえって別の虫を呼び込んでしまう場合があるという点です。

特に甘いものは、アリやハエなどが先に集まってしまい、本来の目的から外れてしまうことがあります。

また、においの出るものを玄関先やベランダに長く置くのは、ご近所への配慮という意味でもおすすめできません。

まずは光だけで様子を見て、数日試しても手応えがなければ少量から足してみる。

その程度の心構えで、気楽に取り組んでいただければと思います。

フェロモン誘引剤は対象となるカメムシの種類を確認する

市販されている誘引剤の中には、カメムシが出す物質を利用したものがあります。

これは高い効果が期待できる反面、対象となる種類が限られているという特徴を持っています。

言い換えますと、ご自宅に出ているカメムシの種類と合っていなければ、思うような結果につながらないということですね。

ですから、購入をお考えでしたら、次の点をあらかじめ確かめておいてください。

  • 製品の説明に書かれている対象の種類を読む
  • ご自宅に出ているカメムシの見た目を、写真などで照らし合わせる
  • 使える時期や気温の目安が示されていないかを確認する
  • 屋内向けか屋外向けか、想定される使用場所を確認する

「うちに出ているのがどの種類か分からない」という場合もあるかと思います。

そんなときは、無理に誘引剤へ手を伸ばさず、まずは光を使った方法で様子を見るのが賢明です。

捕まえた個体をよく観察していれば、そのうち種類の見当がついてきますから、そこから改めて検討なさっても遅くはありません。

なお、誘引剤の中には、農作物を守る目的で作られたものもあります。

家庭のベランダや玄関先で使う想定になっているかどうかも、あわせて見ておくと安心ですよ。

トラップの置き場所はカメムシの通り道に合わせる

カメムシ誘引トラップの自作方法|材料と作り方、置き場所のコツ

せっかく作ったトラップも、置き場所を外してしまうと、まるで手応えが得られません。

結論から申し上げますと、カメムシが実際に通っている場所、入り込んでくる経路の途中に置くのが基本です。

具体的には、室内なら窓際や照明のそば、ベランダなら室内の入口から少し離した場所、庭や畑なら植物のそばということになります。

カメムシは、あてもなく部屋の真ん中を飛び回っているわけではありません。

光や暖かさ、隠れられる隙間を求めて、ある程度決まった道筋を動いているものです。

その道筋の上にトラップを置いてやれば、わざわざ呼び寄せずとも、自然と近づいてきてくれるというわけですね。

室内では窓際や照明の近くに置く

お部屋の中に置く場合、まず候補に挙げていただきたいのが窓際です。

カメムシは窓の隙間やサッシのわずかな段差から入り込んでくることが多く、入ってきた直後は窓のまわりをうろうろしていることがよくあります。

そこにトラップがあれば、部屋の奥まで進まれる前に対処できるということです。

もうひとつの候補が、普段つけている照明の近くですね。

すでに明るい場所にいる個体が、そのまま近くのトラップへ移動してくれることが期待できます。

ただし、ここで一点だけ気をつけていただきたいことがあります。

部屋の照明が明るすぎると、トラップの光がかき消されてしまうという点です。

ですから室内で使うときは、お部屋の照明を落とすか、消してから使うのが基本とお考えください。

室内での置き場所を、目安として整理しておきます。

置き場所 向いている状況 注意しておきたい点
窓際の床、または窓台 網戸やサッシから侵入されている カーテンに触れない位置に置く
天井照明の真下あたり すでに部屋の中を飛んでいる 他の明かりは消しておく
洗濯物を取り込む部屋の隅 衣類に付いて持ち込まれた 人の動線から少し外す
玄関の土間や下駄箱の脇 ドアの開閉時に入られている つまずかない位置を選ぶ

いずれの場合も、床に直接、安定した状態で置くことをおすすめします。

棚の上など高い位置に置きますと、ぶつかって落としたときに中身が散らばってしまいますからね。

ベランダでは室内への入口から離して設置する

ベランダに置く場合は、室内とは考え方が少し変わってまいります。

こちらで最も大切なのは、掃き出し窓や勝手口といった、室内への入口からできるだけ離すということです。

理由は単純で、窓のすぐそばで光らせてしまいますと、集まってきたカメムシが窓の隙間を見つけて中に入り込む恐れがあるからです。

これでは、わざわざ呼び寄せて招き入れているようなもので、本末転倒になってしまいます。

ベランダに設置するときは、次の点を確認してみてください。

  • 窓やドアから、できる範囲で距離を取る
  • 手すりの内側、風で倒れにくい場所を選ぶ
  • エアコンの室外機まわりの隙間からは離す
  • お隣のベランダや窓に光が向かないよう配慮する
  • 洗濯物を干す位置とは重ならないようにする

特に四つ目の、お隣への配慮は忘れないでいただきたいところです。

夜間に光るものをベランダに置くわけですから、光の向きや明るさによっては、思わぬところで気を遣わせてしまうことがあります。

光が漏れる方向に壁や仕切りがくるように置く、といった一工夫で防げますので、設置前に一度、外から眺めてみるとよろしいかと思います。

また、集合住宅にお住まいの場合、ベランダは避難経路を兼ねていることがあります。

仕切り板の前や避難ハッチの上に物を置くのは避ける、というのは基本のルールですので、そこだけは守っていただければと思います。

庭や畑では植物の近くに置き定期的に様子を見る

お庭や家庭菜園に置く場合は、カメムシが集まりやすい植物のそばが第一候補になります。

カメムシは、実がつく植物や豆の仲間、雑草の茂みなどに寄ってくる性質がありますから、そうした場所のすぐ近くに置くのが理にかなっているわけです。

ただ、株のど真ん中に置いてしまいますと、水やりのたびに動かすことになって手間ですし、雨で傾く心配もあります。

ですので、植物から少しだけ離した、平らで安定した場所を選んでいただくとよいでしょう。

屋外に置く際の手順を、簡単にまとめておきます。

  1. 日中のうちに、カメムシがよく付いている植物を見つけておく
  2. その株の風下側、平らな地面を設置場所に決める
  3. ブロックや板を敷いて、傾かないように土台を作る
  4. 日が暮れてから光をつけ、翌朝に回収する
  5. 翌日、捕獲の具合を見て場所を微調整する

そして屋外で何より大事なのが、置きっぱなしにせず、こまめに様子を見ることです。

屋外は雨風の影響を受けますし、中に水が溜まったり、思わぬ小さな生きものが入ってしまったりすることもあります。

一日一回、朝の見回りのついでに確認する習慣をつけていただけると、状態を保ちやすくなります。

それに、毎日見ていますと「この辺りが一番かかるな」という傾向が自然と見えてまいります。

置き場所というのは、一度決めて終わりではなく、結果を見ながら少しずつ寄せていくものとお考えください。

一週間ほど試して手応えが薄ければ、思い切って二、三メートル動かしてみる。

そんな気楽な調整の繰り返しが、結局は一番の近道になりますよ。

誘引トラップは夜間に使い、昼間は直接捕獲を組み合わせる

結論から申し上げますと、誘引トラップの出番は日が沈んでからの数時間で、明るいうちは自分の手で捕まえるほうが早いです。

光に寄る性質を利用する仕組みですから、周りが明るい昼間は当然ながら効き目が落ちてしまいます。

ですので、夜はトラップ、昼は直接捕獲という二本立てで考えていただくと、無駄がありません。

片方だけに頼ろうとすると、どうしても取りこぼしが出てしまうんですね。

時間帯ごとに役割を分けてあげる、と覚えておいてください。

日没後から数時間を目安に設置する

まず設置のタイミングですが、日が暮れて周囲が薄暗くなった頃が合図とお考えください。

この時間帯は、カメムシが明かりに向かって動き出しやすい頃合いにあたります。

逆に、深夜を過ぎて気温がぐっと下がってまいりますと、動き自体が鈍くなってまいります。

ですから、一晩中つけっぱなしにするよりも、日没後から数時間に絞って使うほうが効率がよいわけです。

電池の消耗も抑えられますし、翌朝の回収も楽になりますよ。

一日の流れを、ざっと表にまとめておきましょう。

時間帯 やること ねらい
日中 壁や窓、洗濯物の直接捕獲 目に見える個体をその場で減らす
夕方 トラップの点検と設置 暗くなる前に準備を終える
日没後〜数時間 光をつけて待つ 活動が活発な時間に合わせる
就寝前 明かりを消す、または放置 電池を無駄に使わない
翌朝 中身の確認と回収 捕獲数を把握して次に生かす

ここでひとつ、気をつけていただきたいことがあります。

それは、部屋の明かりとトラップの光が競合しないようにするということです。

室内でお使いになるなら、部屋の照明を落としてトラップの光だけを残す。

この一手間で、寄り方がずいぶん変わってまいります。

屋外なら、玄関灯や外灯が近すぎない場所を選ぶ、という考え方も同じですね。

壁や窓にいるカメムシはペットボトルで下から受ける

さて、昼間に見つけてしまった一匹をどうするか、というお話です。

おすすめは、空のペットボトルを下から静かにあてがう方法です。

カメムシは驚くと下に落ちるように動くことがありますので、その習性を利用させてもらうわけですね。

手順は、こんな具合です。

  1. 飲み口を切り落とさず、そのままの空のペットボトルを用意する
  2. 中に少量の水と、台所用洗剤を一滴ほど入れておく
  3. カメムシの真下に、ボトルの口をそっと近づける
  4. 指や紙の端で、上から軽く触れて落とす
  5. 入ったらすぐにキャップを閉める

ここで大切なのは、とにかく静かに、ゆっくり動かすことです。

急に手を伸ばしたり、大きな音を立てたりしますと、あの独特のにおいを出させてしまうことがあります。

においが付いてしまうと、壁紙やカーテンに残って厄介ですから、ここは焦らずいきましょう。

私も最初のうちは、つい勢いよく行ってしまって失敗したものです。

それから、窓のサッシの溝や網戸のふちにいる場合ですね。

こういう狭いところは、ボトルの口が当たりにくいものです。

そんなときは、不要な紙やチラシを細く折って、そっと差し込んで誘導するとうまくいきます。

掃除機で吸い込むのは、機械の内側ににおいが残ることがありますので、あまりおすすめはいたしません。

天井では無理に追わず安全な足場を確保する

最後に、これが一番申し上げたいことなのですが、天井や高い壁にいる場合は、無理に手を伸ばさないでください。

背伸びをしたり、椅子の上でつま先立ちをしたりというのは、本当に危ないんです。

カメムシ一匹のために転んで怪我をしてしまっては、まったく割に合いません。

ですから、まずは足元を整えることから始めていただきたいのです。

  • 座面の柔らかい椅子や、キャスター付きの椅子には乗らない
  • 脚立を使うなら、開き止めをしっかりかけて水平な床に置く
  • 片手はどこかに添えられる状態を保つ
  • スリッパは脱いで、素足か滑りにくい靴下にする
  • 可能なら、誰かに脚立を押さえてもらう

それでも届かない高さでしたら、追いかけるのをやめてしまうという選択も立派な判断です。

天井にいるカメムシは、しばらくすると自分で移動してまいります。

その日の夜にトラップを仕掛けておけば、そちらに寄ってくれる可能性も十分にあるわけです。

つまり、昼間に取り切れなかった分を、夜のトラップに引き継ぐという考え方ですね。

この「今は見送る」という判断ができるようになりますと、気持ちもずいぶん楽になりますよ。

どうしても気になるようでしたら、柄の長いほうきの先に紙コップを軽く固定して、下から受けるという手もあります。

ただし、これも上を向いての作業になりますから、目に何か落ちてこないよう眼鏡をかけるなどしていただければ安心です。

昼は取れる範囲で確実に、夜はトラップに任せる。

この役割分担ができますと、無理なく続けられて、結果として数も着実に減ってまいります。

捕獲率を上げるには明るさと入口の形を見直す

カメムシ誘引トラップの自作方法|材料と作り方、置き場所のコツ

せっかく作ったトラップに一匹も入らない、という声はよくいただきます。

そういうときに見直していただきたいのは、「周りが明るすぎないか」と「入口でつまずいていないか」の二点です。

この二つを整えるだけで、翌朝の結果がまるで変わってくることが少なくありません。

順番にご説明してまいりますので、ご自宅の状況と照らし合わせながら読んでみてください。

周囲の照明を減らしてトラップの光を目立たせる

まず一番効きやすいのが、トラップ以外の明かりを消すことです。

カメムシは明るいほうへ寄っていく性質がありますから、部屋の照明がこうこうとついていますと、そちらに気を取られてしまうわけですね。

小さなライトの光は、部屋の主照明に比べればずいぶん弱いものです。

つまり、トラップの光を「その場で一番明るいもの」にしてあげるのが基本になります。

具体的には、こんな工夫があります。

  • トラップを置いた部屋の照明は消しておく
  • 隣室の明かりが漏れるなら扉を閉める
  • テレビやパソコンの画面もつけっぱなしにしない
  • カーテンを閉めて、外の街灯の光を遮る
  • 逆に屋外に置くなら、玄関灯を消してトラップだけ光らせる

寝る前に仕掛けて、そのまま部屋を暗くして休む、という流れが一番自然だろうと思います。

ただし、真っ暗な中を歩き回ると転倒のもとになりますので、足元灯だけはトラップから離れた低い位置に残しておくと安心ですよ。

漏斗部分の隙間をテープでふさぐ

次に確認していただきたいのが、入ったはずのカメムシが逃げていないかという点です。

ペットボトルの上部を切って逆さに差し込む形ですと、どうしても差し込んだ部分にわずかな隙間ができます。

カメムシは平たい体をしていますので、こちらが「これくらいなら大丈夫だろう」と思う程度の隙間でも、するりと抜けてしまうんです。

朝に見て空っぽだった原因が、実は入っていたのに出ていってしまったということも十分あり得ます。

ですから、継ぎ目はぐるりと一周、丁寧にふさいでおきましょう。

チェック箇所 見るポイント 対処
漏斗の差し込み部 ボトルとの間にすき間がないか ビニールテープで一周巻く
切り口の波打ち 切断面が歪んで浮いていないか 浮いた部分を押さえてから留める
底や側面の穴 加工時に開けた穴が残っていないか テープを重ね貼りしてふさぐ
ふたの締まり 持ち上げたときにぐらつかないか 締め直すか、外周をテープで補強

テープは幅の広いものを使いますと、一周でぴたりと収まって作業が早く済みます。

透明な粘着テープでも構いませんが、光を通さない色のテープにしますと、余計な方向に光が漏れず、入口だけが光って見えるようになります。

入口の大きさとライトの位置を調整する

入口が狭すぎても広すぎても、うまくいきません。

狭すぎれば入り口の縁で止まってしまいますし、広すぎれば同じ道を戻って出ていってしまいます。

目安としては、カメムシの体がゆとりを持って通れて、なおかつ内側からは見つけにくい大きさですね。

ペットボトルの注ぎ口をそのまま使うと少し狭いと感じる場合は、注ぎ口の下あたりで切って、円錐の形を少し大きめに取ってみてください。

もうひとつ大事なのが、ライトをどこに置くかです。

光の位置によって、カメムシが集まる場所が変わってまいります。

  • 入口の真下・容器の底側…光が入口から見えて、奥へ誘導しやすい配置
  • 容器の外側に貼り付ける…容器の表面に止まってしまい、中に入らないことがある
  • 入口より高い位置…上に向かって飛んでしまい、素通りされやすい

ですので、ライトは容器の底のほう、入口をのぞき込んだときに光が見える位置に置くのが基本と考えてください。

それでも表面に止まってばかりのようでしたら、容器の外側の一部を紙や布で覆って、入口方向だけが明るく見えるようにすると改善することがあります。

細かい話に聞こえるかもしれませんが、こういう小さな調整の積み重ねが効いてくるものなんです。

設置しても入らないときは場所と時間を変える

明るさも入口も整えたのに手応えがない、というときは、そもそもその場所にカメムシが来ていない可能性を考えてみましょう。

道具を疑う前に、条件を変えてみるということですね。

試していただきたいのは、次のような変更です。

  1. 設置場所を一メートルほどずらしてみる
  2. 床置きから、腰くらいの高さの台の上に変えてみる
  3. 部屋を変えて、南向きや西向きの窓際に移してみる
  4. 仕掛ける時間を、日暮れ直後から夜半過ぎに変えてみる
  5. 窓を開けている時間帯と重ならないよう調整する

一度にあれこれ変えてしまいますと、何が効いたのか分からなくなります。

ですから、変えるのは一晩にひとつだけにして、二、三日ようすを見る。

この進め方が、遠回りのようでいて一番確実です。

それから、気温が下がりきった時期や、逆に暖かい日が続いた時期では、カメムシの動き方そのものが変わります。

昨日は入ったのに今日はゼロ、ということも珍しくありませんので、一晩の結果だけで判断なさらないでくださいね。

数日分をまとめて振り返って、どの場所・どの時間帯が一番多かったかをなんとなく覚えておく。

それだけで、来年以降もぐっと楽になりますよ。

捕獲後は潰さず静かに密閉して処理する

捕まえたあとの答えを先に申し上げますと、潰さない・振り回さない・すぐふたをする、この三つに尽きます。

カメムシがあの独特の臭いを出すのは、身の危険を感じたときですから、こちらが静かに扱えば、そもそも出させずに済むことが多いんですね。

そして最後は、お住まいの地域のごみ出しの決まりに合わせて片付ける。ここまでできれば、ひと晩の作業はきれいに完了です。

強く刺激せず臭いを出しにくくする扱い方

まず覚えておいていただきたいのは、カメムシは「驚かされたとき」に反応するということです。

ですから、トラップを回収するときの動作からもう始まっていると思ってください。

やってしまいがちなのが、中身を確認しようとしてペットボトルを振ってしまうこと。あれが一番いけません。

私も昔、ついつい軽く揺すってしまって、部屋にあの匂いを広げてしまったことがありましてね。あとから換気に苦労しました。

扱い方のこつを、順番に並べてみます。

  1. 照明を落とすか、部屋を薄暗くしてから近づく
  2. 容器の底を両手で支え、水平を保ったまま持ち上げる
  3. 振らない、傾けない、逆さにしない
  4. そのまま音を立てずに、洗面所やベランダなど処理場所へ運ぶ
  5. 移動距離は短く、寄り道はしない

それから、素手で直接つままないというのも大事な点です。

指先の温度や圧力が刺激になりますし、万一臭いが手についてしまうと、石けんで洗ってもしばらく残ることがあります。

使い捨ての手袋があれば理想的ですが、なければポリ袋を手にかぶせて即席の手袋にするだけでも十分に違いますよ。

また、うっかり潰してしまったときのために、作業する場所には新聞紙や古布を敷いておくことをおすすめします。

床やカーペットに直接付いてしまうと、後始末が本当に大変ですのでね。

ふたや袋を使って逃げ出しにくくする方法

次は、確実に閉じ込める段階のお話です。

せっかく入ってくれたのに、片付けの途中で飛び出されてしまっては元も子もありません。

基本の考え方は「二重にする」こと。容器のふたを閉めたうえで、その容器ごと袋に入れる。これだけで、逃がしてしまう場面がぐっと減ります。

手元にあるものでできる方法を、いくつか整理しておきますね。

使うもの やり方 向いている場面
ペットボトルのキャップ 回収したらすぐに締める 入口が飲み口タイプのとき
食品用ラップと輪ゴム 口をぴったり覆って輪ゴムで固定 切り口が広く、ふたが合わないとき
ポリ袋(厚手) 容器ごと入れ、空気を抜いて口を結ぶ そのまま処分まで進めたいとき
ふた付きの保存容器 中身を移さず、容器ごと収める 臭いをできるだけ外に出したくないとき
粘着テープ ふたの縁をぐるりと一周貼る 翌朝まで置いておくとき

袋を結ぶときは、口をねじってから二回結ぶと隙間が残りにくくなります。

それと、意外と見落とされるのが袋の素材です。

薄手のレジ袋は角で破れることがありますので、厚みのあるごみ袋を選ぶほうが安心ですね。

すぐに処分できない場合は、袋ごと屋外の風通しのよい場所に一時的に置いておくとよいでしょう。

ただし、直射日光の当たる場所や、玄関先など人の出入りが多い場所は避けてください。

暑さで容器が変形したり、うっかり蹴ってしまったりということがありますからね。

洗剤水や容器を地域のルールに沿って片付ける

最後は片付けです。ここも、慌てずに手順どおり進めれば難しくありません。

トラップに水と台所用洗剤を少量入れて使っていた場合、その洗剤水の扱いが気になるところかと思います。

ご家庭で使う程度の量であれば、台所や洗面所の排水口へ、水を流しながら少しずつ捨てるのが一般的な方法です。

ただし、中身をそのまま流すと固形物が残ってしまいますので、次のような手順にしてみてください。

  • まず茶こしやキッチンペーパーで中身を漉し、液体だけを分ける
  • 液体は水を流しながらゆっくり排水する
  • 漉して残ったものは、ペーパーごと袋に包んで口を結ぶ
  • 袋は「燃やせるごみ」など、自治体の区分に従って出す
  • 使った容器はよくすすぎ、外で乾かす

ここで一点、必ず確かめていただきたいことがあります。

ごみの分け方や出し方は、お住まいの市区町村によって決まりが違います。

ペットボトルを資源として出すのか、汚れているものは燃やせるごみに回すのか、この扱いも地域差がありますからね。

自治体の配布している案内や、公式の情報を一度確認しておけば、以後は迷わずに済みます。

それから、庭や側溝、ベランダの排水口にそのまま流すのはおすすめできません。

周囲の環境やご近所への配慮という意味でも、屋内の排水設備を使うのが無難な選び方です。

容器を繰り返し使いたい場合は、すすいだあとに洗剤で二度洗いして、しっかり乾燥させること。

臭いが残っていると、次の晩にカメムシが警戒して近づかなくなることもあるようです。

とはいえ、ペットボトルは安価に手に入りますから、一晩使ったら新しいものに替えるくらいの気持ちでいたほうが、気分的にも楽ですよ。

手を洗って、換気をして、そこまでやってひと段落。お疲れさまでした。

自作トラップと市販のフェロモントラップは用途で使い分ける

カメムシ誘引トラップの自作方法|材料と作り方、置き場所のコツ

結論からお伝えしますと、住まいの周りで数匹をなんとかしたいなら自作トラップ、畑や果樹などで発生の傾向をつかみたいなら市販のフェロモントラップ、という分け方が分かりやすいと思います。

どちらが優れているという話ではなく、目的と場所が違えば向いている道具も変わる、というだけのことなんですね。

ここを取り違えると、「お金をかけたのに思ったほど捕れない」ということになりかねませんので、少しだけお付き合いください。

まずは、両者の性格の違いを表にまとめておきます。

比べる点 自作トラップ(光を使うもの) 市販のフェロモントラップ
主な誘引のしくみ 明かりに寄る性質を利用する 特定の種類が反応する誘引剤を使う
向いている場所 室内、ベランダ、玄関先、窓辺 畑、果樹園、家庭菜園、その周辺
主な目的 目の前の一匹を静かに片づける 発生の時期や量をつかむ、対策の判断材料にする
準備の手間 家にあるもので当日から使える 購入と設置、誘引剤の交換が必要
費用の感覚 ほとんどかからない 本体と誘引剤の分がかかる
種類の指定 特に問わない 対象となる種類が決まっている

室内やベランダでは手軽な自作トラップが向いている

マンションのベランダや、窓を開けた拍子に入ってきた一匹を相手にするなら、手元で作れるトラップのほうが断然使いやすいです。

理由は単純で、その場ですぐ用意できて、失敗しても気持ちの痛手が小さいからなんですよ。

市販のフェロモン剤は、もともと農地での使用を想定して作られているものが多く、住宅のベランダのような限られた空間で使うと、かえって周囲から呼び寄せてしまう心配もあります。

せっかく対策したのに、寄ってくる数が増えたのでは本末転倒ですよね。

ですから、次のような状況では自作のもので十分だとお考えください。

  • 網戸や窓のそばに何匹か張り付いている
  • 洗濯物を取り込むときに紛れ込むのが気になる
  • 秋口の数週間だけ、集中的に何とかしたい
  • 集合住宅で、隣の部屋との距離が近い
  • 小さなお子さんやペットがいて、薬剤を置きたくない

特に集合住宅にお住まいの方は、隣室やお隣の敷地に影響が出ない方法を選ぶという視点を持っておくと安心です。

明かりを使う方法なら、消してしまえばそれで終わりですから、その点も気楽でいいところですね。

畑や発生状況の確認には対象種に合う市販品を検討する

一方で、家庭菜園や果樹を育てていて、実の被害が続いているというお話なら、市販のフェロモントラップを検討する価値があります。

というのも、フェロモントラップは「捕まえる道具」であると同時に「今どのくらい発生しているかを知る道具」でもあるからなんです。

いつ頃から数が増え始めたのか、ピークがどのあたりなのかが見えてくると、他の対策を打つ時期の見当がつきます。

ここで大事になるのが、誘引剤は種類ごとに反応する相手が決まっているという点です。

果樹に来るものと、豆類に来るもの、稲に来るものでは、それぞれ効く誘引剤が違います。

ですから、購入前に次のような点を確かめておくと、無駄がありません。

  1. 自分の畑で見かける個体の色や形を、写真に撮っておく
  2. 商品の説明にある「対象となる種類」と照らし合わせる
  3. 誘引剤の交換の目安が示されているか確認する
  4. 設置に必要な支柱やひもが別売りかどうかを見る
  5. 屋外で雨風にさらされる作りになっているかを見る

設置場所についても一言添えておきますと、作物のすぐ真上ではなく、少し離した場所に置くという考え方が一般的です。

寄ってきた個体が、そのまま作物に移ってしまっては意味がありませんからね。

また、地域によっては農業普及の窓口や自治体が、その年の発生の見通しを公表していることがあります。

そうした情報と自分のトラップの結果を突き合わせてみると、判断の精度がぐっと上がりますよ。

種類が分からない場合は光による誘引から試す

「うちに来ているのが何という種類なのか、正直よく分からない」という方。

それが普通ですから、気になさらないでください。

そういうときは、まず光を使う方法から始めるのが遠回りにならない選び方です。

理由は、明かりに寄る性質は種類を問わず広く見られるもので、対象を絞り込まなくても試せるためです。

フェロモン剤は相手を間違えると反応が得られませんが、光のほうはそこまで神経質にならずに済みます。

手順としては、こんな流れがおすすめです。

  • まず光を使う方法を数日試し、寄ってくるかどうかを見る
  • 捕まえた個体の色や大きさ、形をよく観察して記録する
  • 数が多く、畑への被害も出ているなら市販品を調べる
  • 調べた種類に合う誘引剤があるか確認する
  • それでも判断がつかなければ、地域の相談窓口に写真を見せる

いきなり道具を買い揃えるのではなく、今いる相手を知ることから始める。

遠回りに見えて、これが一番確実な進み方だと私は思っています。

身の回りの数匹が気になっているだけなら、無理に市販品まで手を伸ばす必要はありません。

今あるもので静かに片づけて、それで暮らしが落ち着くなら、それが正解ですよ。

安全に使うために刃物・電気・設置環境へ配慮する

自作のトラップで一番気をつけていただきたいのは、切り口・電気・置き場所の三つです。

ここさえ押さえておけば、作業中も設置後も、ひやりとする場面はぐっと減りますよ。

虫を捕まえるための道具で自分が怪我をしてしまっては、本末転倒ですからね。

難しいことは何もありません。

ひと手間かけるだけで済む話ばかりですから、順番に見ていきましょう。

ペットボトルの切り口をテープで保護する

ペットボトルを刃物で切ったあとの縁は、思っている以上に鋭くなっています。

薄い樹脂が斜めに裂けた部分は、指先に軽く当たっただけでもすっと切れてしまうことがあるんです。

切り終えたらその場でテープを貼る、これを癖にしてしまってください。

後回しにすると、たいてい忘れます。

使いやすいテープの目安をまとめておきますね。

テープの種類 向いている点 気をつける点
ビニールテープ 伸びるので曲面になじみやすい 屋外では時間とともに粘着が弱る
布テープ 厚みがあり縁をしっかり覆える 幅が広く見た目がやや目立つ
養生テープ 貼り直しがしやすい 粘着が弱くはがれやすい

貼り方のコツは、切り口を内側と外側から挟み込むように折り返すことです。

縁の上に一本乗せるだけだと、すぐにめくれてしまいますからね。

それから、作業そのものについても少しだけ。

  • ペットボトルは空にして、しっかり乾かしてから切る
  • 最初の穴はキリや先の細いはさみで開け、そこから刃を入れる
  • 手で押さえる側の指は、必ず刃の進む方向から外しておく
  • 切りくずが小さく飛ぶので、テーブルに新聞紙を敷いておく

カッターで一気に切ろうとすると、樹脂がたわんで刃が滑ります。

力任せに切らない、これが一番の安全対策だと思っていてください。

ライトの発熱や雨ぬれを避ける

明かりを使う仕掛けでは、熱と水の二つに気を配ります。

発光ダイオードの小型ライトは発熱が少ないほうですが、それでも密閉した容器の中に長時間入れっぱなしにすると内部に熱がこもります。

本体や電池が温まっているように感じたら、いったん取り出して休ませてあげてください。

容器の上のほうに小さな空気穴をいくつか開けておくと、熱が逃げやすくなりますよ。

雨については、こんな点を確認しておくと安心です。

  1. 屋外に出すなら、軒下やひさしの下など直接雨がかからない場所を選ぶ
  2. 電池を入れる部分が上を向かないように固定する
  3. ライトを容器に入れる場合は、袋などで包んで水滴が触れないようにする
  4. 使い終わったら室内に戻し、水気を拭き取ってから保管する
  5. 電池は入れっぱなしにせず、長く使わないときは抜いておく

電池が液もれを起こすと、器具そのものが使えなくなってしまいます。

手についたときは、こすらずに水で洗い流してくださいね。

それから、屋外で使う延長コードや家庭用電源につなぐ照明については、屋外対応と明記されたものだけを使うようにしてください。

室内用の器具を庭先に持ち出すのは、避けていただきたいところです。

手軽さを求めるなら、電池式の小型ライトにしておくのが無難ですよ。

子どもやペットが触れない場所に置く

設置場所を決めるときは、小さなお子さんや動物の手が届かない高さと位置を選んでください。

中に虫が入っている容器は、子どもにとっては興味の対象そのものです。

倒して中身をこぼしたり、口に入れてしまったりということも起こり得ます。

犬や猫も同じで、動くものが入った容器はどうしても気になるものなんですね。

具体的には、こんな置き方が安心です。

  • 棚の上や窓枠の高い位置など、手が伸びない高さに置く
  • 倒れないよう、底の広い受け皿に乗せるか壁際に寄せる
  • 通路のまん中を避け、蹴飛ばされない位置にする
  • 洗剤や水を入れている場合は、こぼれても困らない床材の上を選ぶ
  • 「触らないでね」と家族に一声かけておく

ご家族と暮らしている方は、置き場所を共有しておくことが何より大切です。

夜中に誰かがぶつかって、朝に大騒ぎ……というのは、できれば避けたいですからね。

また、食卓や調理台のそばには置かないようにしてください。

これは衛生面というより、気持ちよく食事をするための配慮です。

誘引だけに頼らず網戸や隙間も点検する

最後にお伝えしたいのが、これです。

入ってくる道をふさぐことが、結局は一番効きます。

トラップは、あくまですでに入ってきた分への対応です。

入口が開いたままでは、いくら捕まえても追いつきません。

季節の変わり目に、ぐるりと一周点検してみてください。

点検する場所 見るポイント
網戸 破れ、たるみ、枠との間のすき間
サッシの下 戸車まわりの開き、レールの汚れ
換気口 フィルターの有無、目の粗さ
玄関まわり ドア下のすき間、郵便受けの口
ベランダ 洗濯物への付着、室外機の裏

網戸のたるみは、押さえのゴムを入れ替えるだけで直ることが多いものです。

すき間には市販のすき間テープを貼るだけでも、ずいぶん違いますよ。

それと、洗濯物を取り込む前に軽く払うという習慣。

地味ですが、これがなかなか馬鹿にできません。

仕掛けを整えることと、住まいそのものを整えること。

この二つを両輪で回していただければ、来年の秋はもう少し気楽に過ごせるはずです。

焦らず、できるところから手をつけていきましょう。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 2リットルのペットボトルと小さな白色LEDライトがあれば、30分ほどでカメムシ誘引トラップが自作できる
  • 作り方の要は「光で寄せて、落ちたら戻れない構造にする」という一点
  • 材料はほとんど100円ショップでそろうため、はじめての方でも取りかかりやすい
  • 家庭で試しやすい誘引方法は光を使うやり方で、まずは手元の白色照明から始めるのが現実的
  • 置き場所はカメムシの通り道に合わせ、窓際や照明のそば、ベランダ、植物のそばなどを選ぶ
  • トラップの出番は日が沈んでからの数時間で、明るい昼間は直接捕獲と組み合わせる
  • 入りが悪いときは「周囲が明るすぎないか」「入口でつまずいていないか」の二点を見直す
  • 捕まえたあとは潰さない・振り回さない・すぐふたをするの三つを守り、地域の決まりに沿って処理する
  • 住まいの周りなら自作トラップ、畑や果樹の発生傾向を知りたいなら市販のフェロモントラップと使い分ける
  • 切り口・電気・置き場所の三つに配慮すれば、作業中も設置後も安心して使える

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

カメムシが部屋に入ってくるたびに、身構えてしまう気持ちはよく分かります。

ですが、こうして仕組みを知って、自分の手で道具を用意できるようになると、あの落ち着かない感じはずいぶん軽くなるものですよ。

最初の一台は、うまく捕れないこともあるかもしれません。

それでも、置き場所を少しずらしてみる、周りの明かりを一つ消してみる、その小さな調整の積み重ねが、翌朝の結果を変えてくれます。

完璧を目指さなくて大丈夫です。

まずは休みの日の夕方あたりに、ペットボトルを一本用意するところから始めてみてください。

手を動かしてみれば、思っていたよりずっと簡単だったと感じていただけるはずです。

あなたの住まいが、これまで以上に心地よい場所になりますように。

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