おうちで焼肉を楽しみたいけれど、煙や油はねが気になってなかなか踏み切れない、という方は多いのではないでしょうか。
イワタニの「やきまるスリム」が気になっているものの、「やきまるⅡや初代やきまると何が違うの?」「スリムって、小さくなったということ?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、やきまるスリムと従来モデルの違いをひとつずつ整理しながら、ご自身の食卓にどのモデルが合うのかを選びやすくなるようにお伝えしていきます。
実は、やきまるスリムで変わったのは主に油はねガードと本体の高さで、火力やプレートの大きさは従来モデルと共通なんです。
「名前の印象と実際の違いが少しずれている」というポイントもありますので、購入前にぜひ確かめておいてくださいね。
あわせて、たこ焼きや鍋の保温にも使いたい方のために、同じイワタニのカセットフー マルチスモークレスグリルという選択肢もご紹介します。
この記事でわかること
- やきまるスリムと従来モデル(やきまるⅡ・初代やきまる)の主な違い
- 「スリム」で変わった部分と、テーブルに置く面積など変わらない部分
- お手入れのしやすさや火力・プレートの大きさをモデルごとに比較したときの見方
- 価格差と使い勝手から考える、3モデルとマルチスモークレスグリルの選び方
やきまるスリムと従来モデルの主な違いは、油はねガードと本体の高さ

やきまるスリムと従来モデル(やきまるⅡ・初代やきまる)のいちばん大きな違いは、油はねを受け止めるガードが水皿に付いたことと、本体の高さが低く抑えられたことの2点です。
煙を抑えるための基本の仕組みや、プレートの焼き面まわりの考え方は従来モデルから引き継がれているので、「まったく別物になった」というより「使いやすさをさらに磨いた後継モデル」と捉えるとわかりやすいですよ。
ここでは、それぞれの違いがどこに出ているのかを、順番に見ていきましょう。
ガード付き水皿を採用し、従来モデルより低い本体に
やきまるシリーズは、プレートの下に水を張った水皿を置き、落ちた脂を水で受け止めて煙を出にくくするのが特徴でした。
やきまるスリムでは、この水皿の縁に立ち上がりのあるガードを設けた形状に見直され、プレートから落ちた脂がまわりに飛びにくくなるよう工夫されています。
従来モデルを使っていた方の中には、「煙は少ないけれど、テーブルにぽつぽつ脂が飛んでいた」と感じていた方もいるかもしれません。
そのちょっとした気になるところに手が入ったのが、今回のスリムです。
もうひとつの変化が、本体の高さです。
やきまるスリムは従来モデルより本体が低くなり、テーブルに置いたときの見た目がすっきりしました。
焼肉のときは、みんなで囲みながら箸をのばすので、本体が低いほど手が届きやすく、お子さんが一緒のときも取り分けやすくなります。
「スリム」という名前は、この高さが抑えられたことから来ていると考えるとしっくりきますね。
変わったところと、変わっていないところをまとめると次のとおりです。
- 変わったところ:油はねを受けるガード付きの水皿になった
- 変わったところ:本体の高さが従来より低くなった
- 変わっていないところ:水皿で脂を受けて煙を抑える基本の仕組み
- 変わっていないところ:カセットガスを使う手軽さと、プレートの焼き面の考え方
やきまるスリム・やきまるⅡ・初代やきまるの仕様を比較
現在、店頭や通販で目にするのは、主に「やきまるスリム」「やきまるⅡ」、そしてまだ在庫として残っている「初代やきまる」の3つです。
細かな数値よりも、まずはそれぞれの立ち位置をつかんでおくと、選ぶときに迷いにくくなりますよ。
| 項目 | 初代やきまる | やきまるⅡ | やきまるスリム |
|---|---|---|---|
| 位置づけ | シリーズの原点 | 初代の改良モデル | 最新モデル |
| 水皿 | 基本の形状 | 基本の形状 | 油はねガード付き |
| 本体の高さ | 従来の高さ | 従来の高さ | 従来より低い |
| 煙を抑える仕組み | 水皿で脂を受ける | 水皿で脂を受ける | 水皿で脂を受ける |
| 使用するガス | カセットガス | カセットガス | カセットガス |
やきまるⅡは初代をベースに、持ちやすさや使い勝手の面で細かな見直しが入ったモデルで、見た目の印象は初代とよく似ています。
一方でやきまるスリムは、水皿の形と本体の高さという「目で見てわかる変化」があるのが特徴です。
お店で並んでいるのを見比べると、スリムだけが少し低く、水皿の縁が立ち上がっているのが見分けるポイントになります。
「どれを買ってもよく似ているのでは?」と迷ってしまう方は、まずこの表の3行目と4行目を思い出していただければ、自分に合うモデルが絞りやすくなりますよ。
「やきまる3」と呼ばれる商品の正式名はやきまるスリム
「やきまる3」という名前で探している方も多いのですが、イワタニの正式な商品名は「スモークレス焼肉グリル やきまる スリム」で、「やきまる3」という名称の商品はありません。
初代が「やきまる」、2代目が「やきまるⅡ」と続いたので、3代目にあたる新モデルを自然と「やきまる3」と呼ぶ方が増えたのだと思います。
ネット上の口コミや動画でも「やきまる3」という呼び方をよく見かけますが、それらはほぼ「やきまるスリム」のことを指していると考えて大丈夫です。
通販サイトで検索するときは、「やきまる3」だけでなく「やきまる スリム」でも検索すると、目当ての商品にたどり着きやすくなります。
また、「やきまるⅡ」は「やきまる2」と表記されていることも多いので、こちらも合わせて覚えておくと、商品ページを見比べるときに混乱しにくいですよ。
名前の呼び方がいくつかあるだけで、中身が別の商品というわけではないので、安心して選んでくださいね。
油はねを軽減する工夫が追加されても、煙やにおいへの備えは必要
やきまるスリムに追加されたガード付き水皿は、油はねを減らしてくれる心強い工夫ですが、煙やにおいをゼロにするものではありません。
煙を抑える基本の仕組みは従来モデルと同じなので、「スリムに買い替えれば換気がいらなくなる」ということはなく、これまでと同じように窓を開けたり換気扇を回したりする準備は続けていただきたいところです。
ここでは、新しくなった部分と変わらない部分を整理しながら、家で焼肉を楽しむときに用意しておきたいものをまとめていきます。
ガード付き水皿は油はねを軽減するための仕組み
やきまるシリーズは、プレートの上で焼いたお肉の脂が溝を伝って下に落ち、水を張った水皿で受け止める構造になっています。
ただ、勢いよく落ちた脂や、プレートの端で弾けた脂が水皿の外側へ飛んでしまい、テーブルまわりに小さな油の点が残ることが、従来モデルを使っている方からよく聞かれるお悩みでした。
やきまるスリムでは、この水皿の縁が立ち上がったガードの形になり、外へ向かおうとする油を受け止めやすくなっています。
焼き終わったあとにテーブルを拭く手間が少し楽になったり、そばに置いたお茶碗や取り皿が汚れにくくなったりと、日常づかいでうれしい変化が期待できる部分です。
ただし、ガードで受け止められるのは主に水皿の近くではねた油なので、お肉を裏返したときに上へ飛ぶ油や、脂の多い部位を焼いたときのはねまでは防ぎきれません。
「油はねが減る」と「油はねがなくなる」は別のものだと考えて、期待しすぎないくらいの気持ちで受け止めておくと、使い始めてからのがっかりが少なくなりますよ。
煙を抑える基本の仕組みは従来モデルから継承
煙が出にくい理由そのものは、初代やきまるから大きく変わっていません。
やきまるシリーズの煙対策は、大きく分けると次の2つの働きで成り立っています。
- プレートの温度を、脂が焦げて煙になりやすい高温まで上げすぎないように設計されていること
- プレートの溝から落ちた脂を水皿の水で受け、熱い場所に脂が留まらないようにしていること
この2つの働きは、やきまるⅡにもやきまるスリムにもそのまま引き継がれていて、スリムだからといって煙の量が大きく変わるわけではありません。
つまりやきまるスリムは、「煙を抑える力を強めたモデル」ではなく、「油はねという別のお悩みに新しく手を伸ばしたモデル」と考えていただくのが分かりやすいと思います。
すでにやきまるやⅡをお持ちで、煙の少なさに満足している方であれば、その点はスリムでも同じ感覚で使えると考えて大丈夫です。
逆に「煙がもっと少なくなるなら買い替えたい」という理由だけで検討されている方は、期待している変化とは少し方向が違うことを知っておいていただけると安心です。
油はねやにおいはなくならないため、換気とテーブルの保護も大切
煙が少ないやきまるシリーズでも、焼いているお肉やタレから立ちのぼるにおいは部屋の中に広がり、カーテンや洋服、ソファに残ることがあります。
煙とにおいは別のものなので、「煙が見えないから換気はしなくていい」という判断は避けていただきたいところです。
やきまるスリムを使うときも、次のような準備をしておくと、食べ終わったあとの片づけと部屋の空気がずいぶん違ってきます。
| 備えておきたいこと | 具体的にできること |
|---|---|
| におい対策 | 窓を少し開けて換気扇を回す、焼く前に扇風機やサーキュレーターで空気の流れをつくる |
| テーブルの保護 | 新聞紙や使い捨てのテーブルクロス、大きめのランチョンマットを敷いてから本体を置く |
| 周りの布製品 | 近くのソファやカーテンにはカバーをかけるか、食後に窓を開けて風を通す |
| ガスボンベまわり | 取扱説明書の注意にしたがい、直火が当たる場所やこもった熱の近くにものを置かない |
とくにテーブルの保護は、ガード付き水皿になったからこそ「もう敷かなくてもいいかな」と思ってしまいがちなのですが、上に飛ぶ油や、お肉を取るときにタレが垂れることまでは防げません。
敷くものを一枚用意しておくだけで、食後にテーブルを拭く時間がぐんと短くなるので、これまでの習慣はそのまま続けていただくのがおすすめです。
また、カセットガスを使う調理器具なので、においが気になるときでも本体のそばで消臭スプレーを吹きかけたりせず、換気で対応するようにしてくださいね。
新しい工夫を活かしながら、これまでどおりの備えも忘れずにしておくことで、家での焼肉がもっと気持ちよく楽しめるようになります。
スリムになったのは高さで、テーブルに置く面積は従来モデルと同じ
「スリム」という名前から、従来モデルよりひと回り小さくなったのかなと思われる方も多いのですが、スリムになったのは本体の高さです。
テーブルに置いたときの幅と奥行きは従来モデルとほとんど変わらず、置き場所として必要なスペースはこれまでと同じと考えておいてください。
つまり「テーブルの上がすっきり見える」「圧迫感が減る」という変化はあっても、「小さなテーブルでも置きやすくなった」というわけではないのです。
幅と奥行きは変わらず、卓上での高さを抑えた設計
やきまるスリムは、プレートの位置が従来モデルよりも低くなるように、本体の高さを抑えた設計になっています。
そのぶん、座ったときの目線からプレートまでの距離が近くなり、焼けている様子がひと目で分かりやすくなるのが嬉しいところです。
お子さんが椅子に座って自分でお肉を取るときも、プレートが低いほうが手を伸ばしやすく、トングの先が見やすいという声もよく聞かれます。
一方で、本体の底面のサイズはほぼそのままなので、これまでやきまるを置いていた場所には、同じように置くことができます。
「スリムにしたら食卓に余裕が生まれるかな」と期待して買い替えを考えている場合は、置く面積は変わらないことを知っておくと、あとで「思っていたのと違う」と感じることがなくなります。
変わるところと変わらないところを整理すると、次のようになります。
| 項目 | やきまるスリム | 従来モデル(やきまるⅡ) |
|---|---|---|
| 幅・奥行き | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
| 本体の高さ | 低く抑えられている | スリムより高い |
| テーブルに置く面積 | 変わらない | 変わらない |
| 座ったときの見た目 | 圧迫感が少なくすっきり | プレートがやや高い位置に来る |
高さが低くなると、テーブルの中央に置いても向かいの人の顔が見やすく、会話をしながら食べる雰囲気が少し変わってきます。
逆に、これまでプレートの高さに慣れていた方は、最初は少し低く感じるかもしれませんが、数回使ううちに自然と手が慣れていくことが多いようです。
収納のしやすさは本体寸法と重さを合わせて確認
高さが抑えられたことで、棚や引き出しにしまうときの収まりやすさは、従来モデルより良くなっていると感じる方が多いはずです。
とくに、キッチンの吊り戸棚や食器棚の空いた段など、高さに制限がある場所にしまいたい方にとっては、この差がありがたく感じられます。
ただし、幅と奥行きは変わっていないので、「これまでしまえなかった横幅の狭い場所に入るようになる」ということはありません。
収納を考えるときは、高さだけで判断せず、次のポイントをあわせて確かめておくと安心です。
- しまいたい場所の幅・奥行き・高さを、あらかじめメジャーで測っておく
- 本体の寸法は、公式サイトや取扱説明書に記載されている数値を確認する
- プレートや水皿、ガードなどの部品をどこにしまうかも一緒に考える
- 本体の重さを確認し、高い場所から出し入れしても負担にならないかを想像してみる
特に重さは見落としがちな部分で、高い棚にしまう場合は、本体寸法とあわせて必ず確認していただきたいところです。
「スリム」という言葉から軽くなったイメージを持ってしまいやすいのですが、高さと重さは別のものなので、数値はそれぞれ確かめておくのが確実です。
また、やきまるスリムは油はねを抑えるためのガード付きの水皿になっているので、従来モデルとは部品の形や数が少し変わります。
本体だけでなく、部品もまとめて一か所にしまえるかどうかを考えておくと、次に使うときに「ガードだけ見つからない」という小さな困りごとを防げます。
もし収納場所に迷ったら、使用後に洗って乾かしたあと、そのまましまえる位置に定位置を決めておくと、出し入れの手間がずいぶん軽くなります。
家での焼肉を気軽に続けるには、「しまうのが面倒」と感じないことが意外と大切なので、購入前に置き場所と収納場所の両方をイメージしておくことをおすすめします。
お手入れは本体の加工と、水皿・プレートの洗いやすさで比較

お手入れのしやすさで比べると、やきまるスリムとやきまるⅡは本体上部にフッ素樹脂加工が施されている点が共通していて、初代やきまるとの差が出やすい部分です。
プレートや水皿が外して洗える構造はどのモデルも同じなので、大きく変わるのは本体に飛んだ油汚れをどれだけ楽に拭き取れるかというところになります。
ただし、やきまるスリムはガード付きの水皿になった分、洗う部品の形が少し変わるため、使ったあとの手間がゼロになるわけではないことも知っておくと安心です。
ここでは、それぞれの違いをお手入れの視点から順番に見ていきましょう。
やきまるスリムとやきまるⅡは本体上部にフッ素樹脂加工を採用
やきまるⅡから採用された本体上部のフッ素樹脂加工は、やきまるスリムにもそのまま引き継がれています。
焼肉をしていると、プレートの外側やバーナーまわりの本体部分にも細かな油が飛びますが、この部分に加工があるとキッチンペーパーや布で軽く拭くだけで汚れが落ちやすくなります。
加工がない場合は、油が冷えて固まると拭いても伸びてしまい、洗剤を含ませた布で何度もこすることになりがちです。
そうした「あとひと手間」が減るのは、片づけが億劫になりやすい夜の食事のあとにはうれしいポイントです。
お手入れの観点でモデルごとの共通点と違いをまとめると、次のようになります。
| 比較項目 | 初代やきまる | やきまるⅡ | やきまるスリム |
|---|---|---|---|
| 本体上部のフッ素樹脂加工 | なし | あり | あり |
| プレートのフッ素樹脂加工 | あり | あり | あり |
| 水皿の形状 | 標準タイプ | 標準タイプ | 油はねガード付き |
| プレート・水皿の取り外し | 可能 | 可能 | 可能 |
この表からも分かるように、本体の拭き取りやすさを重視するならやきまるⅡかやきまるスリムのどちらかを選んでおくと、初代との違いをはっきり感じられます。
ただ、フッ素樹脂加工はとても便利なものの、金属たわしや研磨剤入りのスポンジでこすると傷んでしまうことがあります。
やわらかい布やスポンジでやさしく拭くことを心がけると、加工のよさを長く保ちやすくなります。
初代との違いはプレートだけでなく本体の汚れの拭き取りやすさにも
初代やきまるも、プレート自体にはフッ素樹脂加工が施されているため、プレートの洗いやすさそのものは後発モデルと大きく変わりません。
違いが出るのは、先ほど触れた本体側の汚れです。
初代を使っている方から聞く声として多いのが、「プレートはすぐきれいになるのに、本体まわりの油汚れがなかなか落ちない」というものです。
焼肉の煙に含まれる細かな油分は、目に見えにくいまま本体の表面にうっすらと積み重なっていくので、数回使ううちにべたつきが気になってくることがあります。
やきまるⅡ以降は本体上部に加工があるため、この積み重なりを都度リセットしやすく、結果として道具全体をきれいな状態で保ちやすいのが強みです。
初代をお使いの場合でも、次のような工夫で本体の汚れはかなり抑えられます。
- 使い終わって本体がほんのり温かいうちに、乾いた布で油分をさっと拭き取る
- 汚れが残るときは、薄めた食器用洗剤を含ませた布で拭き、最後に水拭きと乾拭きで仕上げる
- バーナーまわりは水をかけず、細かい部分は綿棒やつまようじで汚れをかき出す
とはいえ、こうした手間を毎回かけるのは正直なところ少し面倒でもあります。
「片づけをできるだけ短時間で終わらせたい」という方には、本体側にも加工のあるモデルへの買い替えが、日々のお手入れをぐんと楽にしてくれる選択になります。
ガード付き水皿も使用後のお手入れが必要
やきまるスリムの特徴であるガード付きの水皿は、油はねを受け止めてくれる頼もしい部品ですが、その分ガード部分に油がたまるので、使うたびにきちんと洗う必要があります。
受け止めた油をそのままにしておくと、においが残ったり、次に使うときにべたついたりする原因になるため、後回しにせず洗ってしまうのがおすすめです。
水皿もプレートと同じように本体から外して洗えるので、基本的な流れは次のとおりです。
- 本体が十分に冷めてから、プレートと水皿を外す
- 水皿の水と、たまった油を捨てる(油は新聞紙などに吸わせてから処分すると排水口を汚しにくい)
- ガード部分の内側や段差に残った油を、やわらかいスポンジと食器用洗剤で洗う
- しっかり水気を切って乾かしてから、本体に戻す
ガードがある分、標準タイプの水皿よりも洗う面がやや多くなりますが、形そのものは複雑ではないので、慣れてしまえば手間はそれほど気になりません。
むしろ、油が本体やテーブルに飛び散る前に水皿で受け止めてもらえるので、洗う場所が一か所にまとまると考えると、全体としてはお手入れがしやすくなったと感じる方が多いようです。
もうひとつ気をつけたいのが、洗ったあとの水気です。
水皿やプレートが十分に乾いていない状態で本体にセットすると、内部に湿気がこもって次に使うときに気持ちよく使えないことがあります。
食器と一緒に自然乾燥させてから戻す、あるいは布巾で拭き上げてから片づける、といった小さな習慣で、清潔な状態を保ちやすくなります。
お手入れの手間は、道具を長く使い続けられるかどうかに直結する部分です。
本体の拭き取りやすさと、水皿・プレートの洗いやすさの両方を見比べて、自分の生活の中で無理なく続けられそうなモデルを選んでいただければと思います。
火力とプレートの大きさは共通で、焼ける量に大きな違いはない
「スリム」という名前から、火力が控えめになったり、プレートが小さくなったりしたのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、やきまるスリムと従来モデルは、火力を示す数値もプレートの直径も共通で、一度に焼ける量に差はありません。
つまり「どちらのほうがたくさん焼けるか」で迷う必要はなく、焼く量については同じ条件で考えて大丈夫、ということになります。
最大発熱量・ガス消費量・連続燃焼時間は共通
カセットコンロを選ぶときに目に入る数値のうち、焼き上がりに関わるものは主に次の三つです。
- 最大発熱量(どれくらいの火力を出せるか)
- ガス消費量(1時間あたりにどれくらいガスを使うか)
- 連続燃焼時間(ボンベ1本でおおよそどれくらい使い続けられるか)
やきまるスリムは、この三つの数値がいずれも従来モデルと同じ考え方で設計されていて、火力を落としてコンパクトにしたわけではないという点が安心できるところです。
やきまるシリーズはもともと、肉の脂が煙になりにくい温度帯を保つために、家庭用コンロとしてはやや控えめな火力に設定されています。
そのぶん、じっくり焼き上げるスタイルになるので、強火でさっと焼くコンロと比べると少し時間がかかると感じる場面もあるかもしれません。
ただしこれはシリーズ全体に共通する持ち味であり、スリムだから遅い、従来モデルだから速い、という差ではありません。
ボンベ1本でゆっくり食事を楽しめる時間の長さも同じですので、週末の家族の焼肉や、友人を招いた食事会といった使い方は、どちらのモデルを選んでも変わらずに楽しめます。
プレート直径は同じなので、人数より一度に焼きたい量で判断
プレートの直径も従来モデルと共通で、円形のプレートに肉や野菜を並べて焼くスタイルはそのまま受け継がれています。
そのため、モデルの違いで「何人分に向いているか」を考える必要はなく、自分たちの食べ方に合っているかどうかを見ていくことになります。
目安として、プレートの広さと人数の関係を整理すると次のようなイメージです。
| 使う人数 | 焼き方のイメージ |
|---|---|
| 1〜2人 | 肉と野菜を余裕をもって並べられ、焼きながらゆっくり食べられる |
| 3〜4人 | 少量ずつこまめに焼いていくと、焼きたてを回しやすい |
| 5人以上 | 一度に焼ける量が追いつきにくいので、待つ時間が出やすい |
ここで意識していただきたいのは、人数よりも「一度にどれくらいの量を焼きたいか」という点です。
たとえば4人家族でも、少しずつ焼いて焼きたてを味わうのが好きなご家庭なら、このプレートの広さでも十分に楽しめます。
反対に、2人暮らしでも「お肉をどんどん並べて一気に焼きたい」という方は、プレートが小さいと感じることがあります。
やきまるシリーズは、プレート全体をまんべんなく温めて脂を落としながら焼く設計なので、詰め込みすぎず、少しずつ焼くほうが本来の良さを引き出しやすい道具です。
その使い方が自分たちに合いそうかどうかを想像していただくと、スリムか従来モデルかを選ぶ前の段階で、シリーズそのものが合うかどうかも見えてきます。
ステーキや海鮮など、焼肉以外にも使える
火力とプレートが共通ということは、焼肉以外の楽しみ方も、どちらのモデルでも同じように試せるということでもあります。
やきまるシリーズで人気のある使い方をいくつか挙げてみます。
- 厚みのある牛肉や豚肉をゆっくり火を通してステーキ風に焼く
- えびやいか、ホタテなどの海鮮を焼いて、レモンやバターで味わう
- ウインナーやベーコン、チーズを焼いて、おつまみ風に楽しむ
- きのこや厚切りの野菜をじっくり焼いて甘みを引き出す
- 厚揚げや餅を焼いて、和風のおかずにする
控えめな火力は、表面を焦がさずに中まで火を通したい食材と相性がよく、焼きすぎてかたくなりにくいのがうれしいところです。
一方で、プレートには脂を落とすための溝がついているので、汁気の多い食材や細かく刻んだ具材は、溝に落ちてしまわないよう大きめに切っておくと扱いやすくなります。
お好み焼きや焼きそばのように生地やタレを広げる料理は、この形のプレートには向きにくいため、専用のホットプレートに任せたほうが仕上がりに満足しやすいでしょう。
とはいえ、焼肉をはじめ「焼くだけで美味しい食材」を家族で囲む、という使い方においては、スリムでも従来モデルでも、テーブルの上で味わえる楽しさは同じです。
焼ける量や料理の幅に差がないからこそ、選ぶときには火力ではなく、それ以外の部分の違いに目を向けていただければと思います。
やきまるスリム・やきまるⅡ・初代やきまるは、価格差と使い勝手で選ぶ
やきまるシリーズの3つのモデルは、焼く力そのものに大きな差がないぶん、「どこにお金をかけたいか」で選ぶのがいちばん納得しやすい方法です。
油はねの気になりにくさや本体の低さを優先するならやきまるスリム、必要な機能を手ごろな価格でそろえたいならやきまるⅡ、初代やきまるは本体の仕様と入手条件をよく確かめてから、という考え方が目安になります。
新しいモデルほど便利な工夫が加わっている一方で、そのぶん購入価格は上がりやすいため、ご家庭の使い方に照らして「その工夫に価値を感じるかどうか」を軸にしていただくと、迷いが少なくなります。
3つのモデルを、選ぶときに見比べたいポイントごとに整理してみました。
| モデル | 向いている方 | 確認しておきたい点 |
|---|---|---|
| やきまるスリム | 油はねや本体の低さを重視する方 | シリーズの中では購入価格が高めになりやすい |
| やきまるⅡ | 基本性能と価格のバランスを重視する方 | 油はねへの備えは自分で工夫する必要がある |
| 初代やきまる | 手ごろに入手できる機会がある方 | 本体の加工や販売状況、保証の有無を確認する |
やきまるスリムは油はね対策と本体の低さを重視する方に
やきまるスリムは、シリーズの中でいちばん新しく、テーブルまわりの汚れを減らしたい方や、座ったときの高さが気になっていた方に向いたモデルです。
焼肉のあとにテーブルクロスやランチョンマットの油じみを拭くのが毎回の悩みだった、小さなお子さんが席にいるので少しでも手元を見やすくしたい、といったご家庭では、購入価格が上がる分の値打ちを感じやすいでしょう。
反対に、これまでやきまるⅡを使っていて特に不便を感じていなかった方にとっては、価格差ほどの変化を実感しにくいこともあります。
「新しいから」という理由だけで選ぶよりも、油はねと高さの2点が、ご自身の困りごとに直結しているかを思い浮かべてから決めていただくのがおすすめです。
やきまるⅡは基本性能と購入価格のバランスを重視する方に
やきまるⅡは、煙を抑えるしくみやお手入れのしやすさといった、やきまるシリーズに求められる基本の部分をきちんと備えつつ、スリムより手ごろな価格帯で手に入りやすいモデルです。
はじめてやきまるを迎える方や、「まずは家焼肉がわが家に合うか試してみたい」という方には、無理のない選択肢になります。
油はねについては、新聞紙を敷く、拭きやすいテーブルクロスを使うといった、ちょっとした工夫で十分に対応できるというご家庭も多いものです。
そうした手間を苦に感じないのであれば、浮いた分の費用をカセットガスや良いお肉に回す、という考え方も十分に賢い選び方といえます。
初代やきまるは本体の加工や販売条件まで確認して検討
初代やきまるは、シリーズの原点となったモデルで、煙を抑えて焼くという基本の考え方はすでに完成していました。
ただし発売から時間がたっているため、新品として流通している数は少なく、店頭の在庫品や中古品として見かけることが多くなっています。
手ごろな価格で見つけると魅力的に感じますが、購入前には次のような点を確認しておくと安心です。
- 本体の加工や仕様が、あとから出たモデルとどう異なるか
- 新品なのか、展示品や中古品なのか
- メーカー保証や初期不良への対応があるか
- 水皿やプレートなどの部品が、必要になったときに入手できそうか
特に中古品の場合は、前の持ち主の使い方によってプレートや本体の状態に差が出やすいので、価格の安さだけで判断せず、状態と条件をあわせて見比べるようにしてください。
条件をきちんと確かめたうえで納得できるなら、家焼肉の入り口として選ぶ価値は十分にあります。
やきまるⅡからの買い替えは、油はねや収納への不満を基準に
すでにやきまるⅡをお持ちで、スリムへの買い替えを考えている方は、今の使い方で何に困っているのかを先に書き出してみるのが近道です。
買い替えを前向きに考えてよいのは、次のような不満が積み重なっている場合です。
- 焼肉のたびにテーブルや床の油汚れの掃除が負担になっている
- 食卓に置いたとき本体が高く、家族が食材を取りにくそうにしている
- 収納棚の高さがぎりぎりで、しまう場所に苦労している
反対に、「煙が出るのが気になる」「もっと強い火力で焼きたい」「一度にたくさん焼きたい」といった理由であれば、スリムに替えても同じように感じる可能性が高いため、買い替えの動機としては弱くなります。
まだ十分に使えるやきまるⅡがあるなら、あわてて手放す必要はありません。
油はねや高さへの不満がはっきりしてきたタイミングで、そのときの価格を見ながらゆっくり検討しても遅くはないでしょう。
どのモデルを選ぶにしても、食卓で焼きたてを囲む楽しさは変わりませんので、ご家庭のペースに合った一台を選んでいただければと思います。
たこ焼きや鍋の保温にも使うなら、カセットフー マルチスモークレスグリルも候補

焼肉だけでなく、たこ焼きやお好み焼き、鍋の保温まで一台でまかないたいなら、同じイワタニのカセットフー マルチスモークレスグリルも候補に入れてみてください。
やきまるスリムは焼肉に特化して煙や油はねを抑える設計ですが、マルチスモークレスグリルは複数のプレートを付け替えて、いろいろな料理を楽しむことを想定したモデルです。
「食卓で何をどのくらいの頻度で作りたいか」を思い浮かべると、どちらが暮らしに合うか自然に見えてきます。
やきまるスリムは焼肉中心、マルチスモークレスグリルは調理の幅で選ぶ
やきまるスリムは、焼肉プレートで肉や野菜を焼くことに絞り込んだ道具です。
そのぶん構造がシンプルで、出し入れやお手入れに迷いが少なく、「今夜は焼肉」という日にさっと使える気軽さが持ち味といえます。
一方のマルチスモークレスグリルは、焼肉用のプレートに加えて、たこ焼き用や平らなプレートなどが用意されており、料理に合わせて付け替えられるのが特徴です。
さらに、プレートを外せばカセットコンロのように鍋を置いて使える構造になっているため、鍋料理を煮ながら食べたいときや、できあがった料理を温かいまま囲みたいときにも活躍します。
どちらが向いているかは、次のような使い方の違いで考えるとわかりやすくなります。
- 週末に焼肉を楽しむのがメインで、ほかの用途はあまり考えていない方は、やきまるスリム
- お子さんとたこ焼きパーティーをしたり、冬は鍋、休日はホットケーキといった具合に食卓で幅広く使いたい方は、マルチスモークレスグリル
- すでに卓上鍋やホットプレートをお持ちで、焼肉用だけを足したい方は、やきまるスリム
マルチスモークレスグリルにも煙や油はねを抑える工夫はありますが、焼肉だけを見れば、専用設計のやきまるスリムのほうが割り切りがはっきりしていると感じる方が多いようです。
反対に、「焼肉は年に数回、それより普段の卓上調理を充実させたい」という方にとっては、一台で何役もこなせるマルチスモークレスグリルのほうが結果的に出番が増えるでしょう。
付属プレート・本体サイズ・価格を比べて使い方に合う一台へ
迷ったときは、付属プレートの種類、本体の大きさ、そして価格の三つを並べて見比べてみてください。
細かな数値は販売時期や店舗によって変わることがあるため、ここでは考え方の目安として整理します。
| 比べる項目 | やきまるスリム | カセットフー マルチスモークレスグリル |
|---|---|---|
| 付属プレート | 焼肉プレートが中心 | 焼肉用のほか、たこ焼き用や平プレートなど複数 |
| 使える料理 | 焼肉、焼き野菜など | 焼肉、たこ焼き、お好み焼き、鍋の加熱や保温など |
| 本体の大きさ・重さ | コンパクトで軽めの部類 | プレートが複数あるぶん、収納スペースはやや多めに必要 |
| 価格帯の傾向 | 焼肉専用機として手に取りやすい | 付属品が多いぶん、やきまるシリーズより高めになりやすい |
| お手入れの手間 | 洗う部品が少なくシンプル | 使ったプレートごとに洗う必要がある |
マルチスモークレスグリルはプレートが複数ある分、本体だけでなくプレートの保管場所も含めて収納を考える必要があります。
キッチンの棚に余裕がある方なら気になりませんが、収納がぎりぎりのご家庭では、使わないプレートの置き場所が悩みの種になることもあります。
価格についても、付属品が充実しているモデルはその分だけ上がりやすいので、たこ焼きや鍋の用途を本当に使いこなせそうかを、一度ご家族と話し合ってみるとよいでしょう。
「たこ焼き器はすでに持っている」「鍋はカセットコンロで足りている」という場合は、あえて多機能にせず、焼肉に集中したやきまるスリムを選んだほうが、出費も収納も軽く済みます。
逆に、これから卓上調理の道具を一式そろえたいという段階の方であれば、マルチスモークレスグリル一台で複数の道具をまとめられるのは大きな魅力です。
どちらを選んでも、テーブルを囲んで焼きたて・できたてを分け合う時間の楽しさは変わりません。
ご自宅の食卓の広さや収納、そして「どんな料理を家族と楽しみたいか」を思い浮かべながら、無理なく長く使える一台を選んでいただければと思います。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- やきまるスリムと従来モデルの大きな違いは、ガード付き水皿と本体の高さの2点
- 油はねを軽減する工夫は増えたが、煙やにおいへの換気の備えはこれまで通り必要
- スリムになったのは高さで、テーブルに置く幅と奥行きは従来モデルとほぼ同じ
- やきまるスリムとやきまるⅡは本体上部にフッ素樹脂加工があり、拭き取りやすさで初代と差が出る
- 火力もプレートの直径も共通で、一度に焼ける量に大きな違いはない
- 3モデルは焼く力に差が少ないため、価格差と使い勝手のどこを優先するかで選ぶ
- たこ焼きや鍋の保温まで使いたいなら、カセットフー マルチスモークレスグリルも候補になる
やきまるスリムは、従来モデルのよいところをそのまま受け継ぎながら、油はねと本体の高さという「あともう少し」の部分をていねいに磨いたモデルです。
焼く力そのものは共通なので、どれを選んでもおうち焼肉の楽しさが変わることはありません。
だからこそ、油はねの気になりにくさや見た目のすっきり感にどれくらい価値を感じるか、そしてご予算とのバランスで、ご自身にしっくりくる一台を選んでいただければ十分です。
迷ったときは、「食卓で誰と、何を、どのくらいの頻度で楽しみたいか」を思い浮かべてみてください。
その答えが、あなたにぴったりのやきまる選びをそっと後押ししてくれるはずです。


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